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胃炎とは限らないお腹の不快感「機能性ディスペプシア」改善法

6/20(木) 17:20配信

テレ東プラス

今回「テレ東プラス」に寄せられたのは、「胃の不快感」に関する疑問が寄せられました。早速、秋津壽男医師にお聞きしましょう!

胃炎と区別が難しい「機能性ディスペプシア」

Q:20代のOLです。外食や飲み会が続くと食欲がなくなり、慢性的なお腹の不快感に悩まされています。胃薬を飲んでもあまり効果がありません。毎日楽しいので、ストレスからくる胃炎も考えにくいです。そんなとき「機能性ディスペプシア」という症状があると聞きました。胃炎との違いや初期症状などについて教えてください。

―― 機能性ディスペプシアはどんな症状が現れる病気でしょう。

「胃炎も機能性ディスペプシア(以下、FD:functional dyspepsia)もほとんど同じ症状です。胃炎は字のごとく、胃が炎症(器質的な病気)を起こし、胃の痛みや胃もたれなどの不快感を引き起こす病気。

FDは胃に炎症はないけれど、機能的に胃の不快感が起きる状態です。原因が違うだけで結果は一緒ですね。鑑別診断には胃の内視鏡検査を行い、胃炎や潰瘍などの異常がみられない場合にFDと診断されます。それくらい症状から区別することは難しいです」

―― 炎症がないのに機能的な問題が起こるのはなぜでしょうか。

「不思議ですよね。例えば、火傷や打撲で痛みが生じるのは炎症です。ところが何もしていないのにスポーツ疲労のような痛みが出ることもありますよね。まだ研究段階ですが、機能的にパフォーマンスが落ちている状態がFDです。相談者のように、ストレスはなくても飲みすぎたり、外食が続いたり、若い女性であれば薄着でお腹が冷えたりすることで、慢性的に胃に負担がかかり常にお腹の調子が悪くなる。昔はこういう人を胃弱と呼んでいました」

―― なぜ胃薬を飲んでも効果がないのでしょう。

「胃薬は炎症を治すものがほとんどです。特にPPI(プロトンポンプ阻害薬)、もしくはH2ブロッカーという薬は胃酸の分泌を抑える作用があるので、炎症のある人には劇的に効きます。ところが、炎症がなく調子の悪い人にはこの薬は効かない。むしろ胃酸の分泌を抑えることで消化能力が落ちてしまい、悪化してしまうことがあります。

FDの場合、胃の働きを助けるタイプの薬を使うとよいでしょう。一つは消化を助ける消化酵素配合の胃腸薬。天ぷらを食べるときの大根おろしのような役割をする薬です。もう一つは漢方薬。胃酸を止める・炎症を治すというものではなく、胃の動きを整えて働きを是正するもので、FDの方には、六君子湯(りっくんしとう)や安中散(あんちゅうさん)などが向いています」

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最終更新:6/20(木) 17:20
テレ東プラス

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