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全米OP王者ウッドランド使用で話題の「ウイルソン」。昔はどうだった?

6/20(木) 22:30配信

みんなのゴルフダイジェスト

今年の全米オープンは、“ウイルソン”の契約プロであるゲーリー・ウッドランドが制した。このウイルソン、かつては“御三家”と呼ばれるほどのメーカーだったが……その歴史と現在を、ゴルフトレンドウォッチャー・コヤマカズヒロが紹介。

伝統がありながらも、革新的な商品を世に送り出していた

全米オープンで優勝したゲーリー・ウッドランドが、ウイルソン契約であることが話題になっているが無理もない。マグレガー、スポルティングと並んで、ウイルソンが御三家と呼ばれていた時代も今は昔。今世紀になってからは、ウイルソンのクラブの存在感は、非常に小さなものになってしまっている。

国内では、2008年からドルフィンウェッジやパワートルネードでおなじみのメーカー、キャスコが販売代理店となっているが、そのことすらあまり知られていないだろう。当のキャスコもそれほど力を入れているようには見えない。現に、ウッドランドが使用しているアイアン、「スタッフモデル ブレード」も国内での取扱がなく、現在は並行輸入品でのみ購入が可能という寂しい状況だ。

筆者が印象に残っているのは、90年代後半に、かのジョン・デイリーと契約したことだ。その後もコロコロと契約を変え続けたデイリーだが、ウイルソン時代は、円盤のようなヘッドにホーゼルが挿入された「インベックス」という特異な形状のドライバーを使用していた。

また、タイガー・ウッズの登場まで飛ばし屋の名をほしいままにしていたデイリーは、1番アイアンよりもさらにロフト角の立っている0番アイアンをバッグに入れていた。石川遼が同じ名前のアイアン型ユーティリティ(ヨネックス)を使うよりも10年以上前の話だ。一応、市販されていたのだが、打ちこなせたゴルファーはどれだけいたのだろうか。

「ファットシャフト」というものもあった。その名の通り、シャフト先端の太さが一般的なものよりも35%も太いというアイアンだ。シャフトのねじれを抑え、パワーロスを減少させるというコンセプトで、同時代にはなかなか評判が良かったと記憶している。

とはいえ、なかなかのキワモノ揃いではある。御三家という言葉から連想する正統派の印象とは異なり、良く言えば、大胆なアイディアを世に問う挑戦的な時代だった。惜しむらくは、商業的な成功がついてこなかった。

3年前、イーデルゴルフが日本に上陸する際、主宰するデービッド・イーデル氏にインタビューする機会があった。クラブの歴史にとても造詣が深い彼は、「ゴルフの歴史の中で最も優れたウェッジはなんだと思う?」と聞いてきた。私は、クリーブランド「TA588」か、ピン「アイ2」だろうと答えた。我ながら、極めて常識的な回答だ。

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最終更新:6/20(木) 22:30
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