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戸田和幸氏がコパ・アメリカ初戦を分析。チリ戦で見えた日本の狙い。期待する選手は…

6/20(木) 19:08配信

GOAL

試合で起きる局面を戸田和幸氏が掘り下げるDAZNの番組『The FOCUS』。戸田氏による解説と、進行・下田恒幸氏との絶妙な掛け合いを楽しみながら「サッカーを見る目」が養われる。19日、『COPA AMERICA The FOCUS #2』の公開収録が渋谷・松濤の「DAZN CIRCLE」で行われた。番組収録後、解説に加えて構成も担当する戸田氏にあらためてチリ戦について話を聞いた。「詳細に分析した」試合の戸田さんの見解は?【聞き手=大西徹】

真っ向からボールを奪いにいく選択

――日本は初戦でチリと対戦して0-4という結果に終わりました。どのような狙いで日本は試合に臨んだのでしょうか?

チリから勝ち点を一つでも取る、粘って粘って勝つことを前提とした人選ではなかったと思います。そして今大会に臨む目的はやはり東京五輪を見据えてのものであり、そこへの経験と成長がテーマなのだと思います。

準備期間が少なかったこともあったかもしれませんが、攻撃面では積極的に個人に仕掛けさせる場面が多かった。

意外だった4バックについては、おそらく右のウイングバックに適任者がいなかったからだと思います。本来ウイングバックに求められる能力というのはまず攻撃なので、そこで勝負できる選手を今回呼べなかったことも関係がありそうです。

チリの特徴を考えるに5バックで守備をがっちり固め、前の少ない人数でカウンター、というトゥーロン国際での決勝戦のような考え方もある。それでも4バックにしたということは、久保(建英)、中島(翔哉)、上田(綺世)の同時起用があったのではないでしょうか。

3-4-3を選ぶと守備時は5バックになりますが、そうした時に久保と中島がシャドーに入ると守備はどうなるのかなど、いろいろな考えがあったかもしれません。もしくは未来につなげていく考えがあったからこそ4バックにして、真っ向からボールを奪いにいく攻撃を選択したのかもしれません。

――厳しい結果になりましたが、あえてポジティブな面を挙げるとしたら?

日本にはグループとしてプレーするためのベースがそれほどないにもかかわらず、個人で局面を打開してチャンスを作れる場面がありました。特に久保と上田は簡単にボールを失うことなくゴールに向かって良い場面を作ることができていました。

確かに上田はシュートを外しましたが、シュートを打てるところにはいた。彼にとっては相手GKのレベル、味方からのパスの質やスピード、いわゆる環境が普段とは違うので、冷静さを欠いたのかもかもしれません。

攻撃では幾つか印象に残る場面を作れましたが守備はというと、チリは特に中島の外側を狙って侵入を図っていたと思います。チリはロシア・ワールドカップ出場を逃し、選手も変わらず高齢化が進んでいますが、やはりコパ・アメリカでのパフォーマンスレベルは高かった。

――チリはサイドでトライアングルを作って、動きながらパスをつないでチャンスを作っていました。準備期間が短かった日本としては、やはり対応しづらかったのでしょうか?

これまでのチリの試合を分析していれば、どういう選手がいて、彼らがどういうことをやってきたかはある程度分かります。でも、実際にピッチ上で対峙した時に、選手がすぐ反応できるかどうかは分かりません。体の強さやうまさ、コンビネーションの速さというのは対峙してみないと分かりませんから。

だから、前半に関しては仕方ないと思います。ハーフタイムを挟んで後半がどうだったのかが一番大事ですが、残念ながらあまり変化がなかった。なかったというか、(森保監督は)選手たちの判断でプレーさせていたような気がします。

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最終更新:6/28(金) 2:40
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