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【Mega Shinnosuke インタビュー】自分らしく生きて曲を書くそれだけで合格点をあげられる

6/20(木) 10:02配信

OKMusic

今年高校を卒業したばかりのクリエイター、Mega Shinnosukeが着々と注目を集めている。音楽制作を始めてわずか2年ほどでリリースされる初の全国流通EP『HONNE』には、彼が人生で2曲目に作った楽曲「O.W.A.」を含む全5曲を収録。楽観的で堂々とした発言からも今後の飛躍が楽しみになるアーティストだ。

Mega Shinnosuke インタビューのその他の写真

──2017年から楽曲制作を始められたそうですが、そのクオリティーの高さに大変驚きました。作詞、作曲、編曲までご自身で手掛けていますし、本格的に活動される前から楽器をやっていたのかなと。

ありがとうございます。中学の時に友達と弾き語り程度でギターをやってました。結局Fコードが押さえられずにくじけるんですけどね。そのあとギターは僕の部屋のインテリアとして埃を被っていて、高1の時から少しまた弾き語りをしました。高2の時に人数合わせで先輩が文化祭のライヴに誘ってくれてちょっとだけ練習したこともありましたけど、ギターヴォーカルがメインだったので特にこれまでと変わらなかったです。楽器はギターがフィーリングで少し弾けるという感じで、コピー等は人生で1度もしていません。Red Hot Chili Peppersの「Can't stop」が好きで冒頭だけ弾けるくらいで。

──EP『HONNE』は音楽を始めてから2年ほどでリリースされる初の全国流通盤ですが、どのようなお気持ちで制作に取り掛かっていきましたか?

とりあえずいつも通り、素直にやりたいこと、書きたいことを表現するだけで変わったものはありません。ただ、常に毎日変わり続けたいというか、過去の自分には常に飽きているので、また新しいことをやりたいと思いながら作りました。

──Mega Shinnosukeさんの冷静でフランクな姿勢はどの楽曲からも伝わってくるのですが、皮肉っぽさがあるのも人間っぽくて、日常で感じたことがベースになっているのかなと。

ほぼ100パーセントが日常的なこと、実体験からできています。逆に他の何かからインスピレーションを受けるというのは嫌いで、自分がアーティストとしてフィジカルを使って表現する意味が半減する気がするんです。人前に立ち、自分の声で届けるものは自分の言葉であるべきだと思います。これって僕的には結構当たり前だと思うんですけど、みんな“ほうほう”ってなりますよね。変なの。

──今作では「桃源郷とタクシー」をはじめ、韻を踏んだリリックに遊び心を感じます。はっきりとした情景は分からなくても、何を歌っているのかがフィーリングで伝わってくるのが不思議でした。リスナーにどう受け取ってもらうかを意識することはありますか?

僕は曲作りについて今のところ勉強したいと思わないし、難しい言葉とかは嫌いなんです。だから、言葉にできる音楽的な成長はほぼなくて。だけど、僕の感性は間違いなく日々成長してます。あと、僕ってめちゃくちゃミーハーなんですよ。いろんな曲を聴くけど、アーティストに憧れたり追いかけたりとかは100パーセントない。こういうところから、普段は友達とかに自分のことを“レベル100の素人”って言ってるんですけど、レベル100の素人でも自分が“いい曲”と思えるような曲は、そりゃある程度のリスナーには響きますよね。だから、リスナーを意識しているというよりは自分が満足できる作品作りをしてるという感じです。そもそも「桃源郷とタクシー」を出した時とかは、ほぼリスナーがいなかったので(笑)。

──「桃源郷とタクシー」にはTempalayのAAAMYYYさんがコーラスで参加していますが、オファーをしたきっかけや理由を教えてください。

AAAMYYYさんにはInstagramのDMでオファーさせてもらいました。オファーした理由は、単純に声が良いし、「桃源郷とタクシー」の浮遊感に合いそうということ、それと僕がTempalayを好きだからです。いいバンドですよね。僕は“パレイ”って呼んでいつも周りの人に笑われてます。

──ファンキーかつシンバルやメロが中国っぽい「O.W.A.」は、今作で一番キャッチーなナンバーに感じました。

そうですね。「O.W.A.」は“頭からケツまでキャッチーの神曲”ってよく僕も言ってます。テーマは冒頭のシンセを弾いたところで中国っぽい印象があったので、“中国製品=安い”というイメージから“安いプライドの歌”という連想で、僕の周りにたくさんいたしょうもないバンドをやって“プロになりたい”とか言ってる人たちに対する悪口を書くことに決めました。タイトルはあべこべを意味する“Other way around”の略称なんですけど、アメリカの悪いラッパー集団N.W.A.みたいにしたかっただけです。そのしょうもないバンドをやってる人が、全然練習しないから上達しないのに“プロになりたい”って言ってたので、“言ってることとやってることがあべこべだね”ってことで。サビで《Stop funky music》って歌ってるのにファンクやってるのもあべこべで面白いと思います(笑)。あと、《Stop junkie music》っていうのは中毒性の高いミュージックをやってるのに“Stop”って言ってるっていうナルシズムです。N.W.A.のバイブスを感じますよね。まぁ、N.W.A.はドキュメンタリーを観ただけなんですけど。

──その「O.W.A.」のMVは、ぱいぱいでか美さんや、眉村ちあきさん、お笑い芸人のフワちゃんさんなど、意外な人物たちの共演も話題となっていますが、15,000円という限られた製作費であれだけ個性派な作品が完成しているのがすごすぎます!

面識がないけど会いたい人たちにメールを送りまくったらめちゃくちゃ来てくれて、“持ってんな”って思いました(笑)。16歳のマルルーンっていう映像をやってる友達に編集で手伝ってもらって、大体のテーマは僕が決めました。映像の趣味が合うので問題ないと勝手に確信していましたが、マルルーンはすごいですね。想像以上に良かった。彼に2,000円貸してるんですけど…僕は先輩なのであげます(笑)。

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最終更新:6/20(木) 10:02
OKMusic

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