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性的接待を伴う懇親会同席や性的被害 JAさがに55万円賠償命令 福岡高裁

6/20(木) 12:00配信

佐賀新聞

 職場でのセクハラの防止や事後対応を怠ったため被害に遭ったとし、30代女性が勤めていたJAさが(本所・佐賀市)に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁は19日、訴えを棄却した一審佐賀地裁判決を変更し、「卑わいな騒ぎの場への同席を余儀なくされ、著しい精神的苦痛を被った」などとして55万円の支払いを命じた。

 原告は営農指導員だった2010~11年、業務で組合員の生産者の研修旅行に同行した際、女性コンパニオンの性的接待を伴う懇親会に同席。11年は懇親会後に男性組合員から性被害を受け、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症、被告に安全配慮義務違反があったと主張。一審で慰謝料や逸失利益など約2440万円としていた請求額を、控訴審では慰謝料など600万円としていた。

 西井和徒裁判長は判決理由で、営農指導員の懇親会への同席は「業務の一環」と認定し、「女性は苦痛かつ不快に感じながら同席を余儀なくされた。不快な思いを上司に報告しており、被告は懇親会に参加しなくてよいと十分に説明するなど対応すべきだったのに怠った」と指摘した。

 一方、懇親会後の被害については「予見可能であったとは言えない」とする一審判決の判断を踏襲した。

最終更新:6/20(木) 12:09
佐賀新聞

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