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声優・奥野香耶さん、青木志貴さん、永野愛理さんが“メイド”を演じる舞台『Stray Sheep Paradise』が2019年8月に再演――3人が語る舞台の魅力とは?

6/21(金) 11:02配信

ファミ通.com

文・取材:武藤先輩、撮影:小森大輔

女性だらけの学院で描かれる“嘘”と“才能”のおはなし
 2018年12月に上演された舞台『Stray Sheep Paradise』。“才能”を持つ“メイド”と呼ばれるエキスパートだけが仕事を持てる未来の世界で、“ヒツジ”と呼ばれる少女たちが、“メイド”を目指し養成学院“セブンス・パスクゥム”にて奮闘する日々が描かれた。

 奥野香耶さんや青木志貴さん、永野愛理さんといった声優陣が舞台に出演し、個性的な役柄を演じた同舞台が、『Stray Sheep Paradise:em(エマ)』として、2019年8月15日~18日に東京の豊島区立舞台芸術交流センター“あうるすぽっと”にて再演される。また、2019年6月28日と同30日には新宿シアターサンモールにて新作朗読劇『Stray Sheep Paradise ~EGO~ ~IDO~』も開催予定。さまざまな形で、その世界観を広げていくこととなった『Stray Sheep Paradise』。そのメインキャストである奥野香耶さん(リゼッタ役)、青木志貴さん(ヒジリ役)、永野愛理さん(ルクル役)に、再演に向けての意気込みと、作品の魅力について語ってもらった。



パワーアップして再演される『Stray Sheep Paradise:em(エマ)』


――今回、舞台『Stray Sheep Paradise』が再演されるということですが、改めてどんな作品なのか、ということからうかがえれば。


奥野どんな世界か、ですね。私ちょっと説明が下手なので、誰か……(苦笑)。

一同 (笑)。

青木AIが支配している未来のお話で。人間はすごい能力を持っていないと地位が保てないという世界設定なんです。我々が演じるキャラクターは“セブンス・パスクゥム”という一人前の“メイド”を目指す学院にいる女の子。一人前のメイドになったら外の世界に出て人間として仕事をいただけるという世界設定になっています。

奥野ありがとうございます!


――主演でしたよね?(笑)


奥野説明が難しくて(笑)。


――(笑)。では、それぞれが演じるキャラクターについて教えてください。


奥野リゼッタは“嘘つきの才能”を持っている女の子です。冒頭のシーンで本来の自分を露わにするシーンがあって。ふだんは誰からも憧れられるような品のあるお嬢様を演じているのですが、実際は「もうめんどくせー」、「なにもかも嫌だー」といった感じのキャラクターなんです。ネコを被っていろいろな人と接しているんですね。それがヒジリにばれてしまって。そこからすごく人間味溢れるおもしろい部分がたくさん出てくるキャラクターだと思っています。彼女の嘘は、人を幸せにする嘘がほとんどなので、すごく根はいい子で、かわいいです。

青木ヒジリは、“万能の才能”というチートみたいな能力を持っているキャラクターです。ボクの中では、最初はすごくクールであまり感情を表に出さない子なのかなという印象だったのですけど、実際に稽古などで演じている中で、表にバンバン感情を出す人だということがわかってきて。とくにリゼッタには素を見せるシーンも多くて、とにかく自分自身とはぜんぜん正反対にいるようなキャラクターなので、演じるという意味では個人的にすごく難しい役だったとは思います。


――難しい役どころだったということで、心掛けたことなどはありますか?


青木ボク自身、もともとクッソ姿勢が悪いのですが、姿勢がクソ悪い“万能”とかありえないじゃないですか。だから、所作と姿勢はとにかく気を付けようと思ってやっていましたね。


――永野さんの演じるルクルは、どんなキャラクターですか?


永野この作品の中で、ルクルってひとりだけコミカルで、最初のほうは皆さんから「なんだアイツ。暑苦しいな」って思われるんじゃないかと。でも、本当にリゼッタのことを思っていて、ずっとそばに寄り添うキャラクターです。最終的にひとりだけ“才能”を明かさないのですが、才能を明言しないところが、一見コミカルだけど何かを持っていそうな不思議な女の子に見えるんじゃないかなと思っています。


――この舞台は、衣装などもこだわられていますが、見どころポイントはありますか?


奥野昨年の12月に行った初演に比べると、じつはパワーアップした部分が多くあります。“セブンス・パスクゥム”のワッペンが付いたり、指輪が増えたり。その指輪が物語にどう関わってくるのかも注目してほしいです! まだ現時点では、私たちもぜんぜん知らないんですけど……(笑)。関わりますよね?

小玉励さん(原案を担当) 多少は……?


――実際に再演を見てのお楽しみということで(笑)。そのほかに前回と変わったところはありますか?


青木みんな髪型などが細かく変わっている子が多いですね。あと小物やヘッドドレスなどはゴージャスにしていただいています。リゼッタは後ろ髪が編んであったり。みんな細かいところが変わっているので初演で見た方も「あれ?」となるんじゃないかと。


――再演する、ということを聞いたときはどんなお気持ちでしたか?


永野ルクルというキャラクターは自分にとって、新しいトビラを開けてくれたキャラクターだったので、終るときにすごく寂しくて。「また演じられたらいいな」と思っていたので、単純にまたルクルになれるということがうれしかったですね!


――それこそ永野さんがいままで演じられたことのないようなキャラクターだと思うのですが、演じているときはどんな感覚だったんでしょう?


永野最初は、自分の心ともかけ離れているようなキャラクターで、演じたことのないような役がらだったので、「どんなキャラクターになるんだろう」と不安でした。でも、「こんな人生を歩みたかったな」と思えるくらいルクルを演じるのがすごく楽しくて、いろいろなことを教えてもらえたと感じています。


――奥野さんはいかがでしたか?


奥野初演のときは、見に来てくださっている方の愛を舞台上にいてもすごく感じたんです。皆さん何回も観に来てくださったりもしていて。そういう方々がまた『Stray Sheep Paradise』を観られる機会ができるというのがうれしいですし、初演のときに観に来られなかった方にも観てもらえるな、と。自分の中でも「あのときあれができなった」という想いもあるので、さらにパワーアップさせて8月は臨めると思いますので楽しみです。

青木ボク自身『Stray Sheep Paradise』の世界感や設定がめちゃくちゃ好みだったので、単純にまたこの世界でお芝居ができるというのが素直にうれしかったです。前回の舞台からそんなに日が経っていないので、セリフだったり演出だったりがまだ体に染みついていて。すんなりそのときの感情まで戻せるし、さらにそこから成長した、それぞれのキャラクターにもっていきやすいんじゃないかなーって。いまからどんな舞台に仕上がるのか楽しみですね。



――今回の再演で初めて観劇される方に向けた見どころなどはありますか?


青木出てくる女の子たちの見た目もそうですし、性格や能力もとにかく個性豊かなので、キャラクターたちを観ているだけで楽しいと思います。楽しみかたとしては、推しのキャラクター、メイドさんを見つけると感情移入しやすいですね。あと、それぞれの物語がちゃんとキャラクターひとりひとりが立つようにできているんです。だから、絶対どこかしらでグッとくるポイントだったり、笑えるポイントがあったりするので、とにかく推しを見つけて世界感に没頭していただけたらいいんじゃないかと思います。

奥野舞台を観終わったころには「あのキャラが好き!」と言えるキャラクターが絶対いると思うので、それを見つけてほしいですね。それとリゼッタとヒジリの関係がすごく繊細なので、細かいところまで観てほしいなって思います!

永野もちろんキャラクターやストーリーにも注目してほしいんですけど、音楽やSEといった空間作りがすごく素晴らしい作品です。観に行くというより、参加するというか。その世界に入り込むような気持ちで来ていただけるとうれしいです。


――舞台が始まる前から世界観の空気作りがしっかりしている作品ですよね。開演前から会場内にキャラクターの声がうっすら聴こえている感じとか。


青木学院内でみんなが会話している言葉が聴こえてくるというものですよね。

小玉 “サウンド・インスタレーション”(※音響を用いて、場所や空間全体を作品として体感させる芸術)をやりたいということを、演出の淡野(晶)君と音楽の北島(とわ)さんが提案してくれたのがきっかけでした。学校の空気感、日常感みたいな雰囲気が身近に感じれるようなものを、舞台装置として開演前から仕込みたいと。


――実際、あれのおかげで、舞台の世界にだいぶ入りやすかった印象がありましたね。ちなみに、すでに『Stray Sheep Paradise』を何度も観たという方へのマニアックなアピールポイントはありますか?


青木個人的な興味としては、指輪や髪型の変化などに気づいてもらいたいというのはありますね。初演からの変化に気づいたうえで、「あれは何だったんだろう?」と皆さんが考察すると思うんです。そうして皆さんどうしで考察を深めてほしくて。それをあとでTwitterで見るのを楽しみにしています!


――なるほど(笑)。この作品は“才能”が大きなキーワードになっていると思うのですが、皆さんが欲しい才能はどんなものですか?


青木言ってしまえば“万能”が……(笑)。


――それはナシにしましょう(笑)。


奥野私は……『デスノート』的な才能しか思いつかない(笑)。

永野あかんやつや(笑)。

青木どこまでの才能がこの世界に存在するのかが未知なので難しいところですが、たとえば“時間を操る”といった能力があるのであれば、時間を操りたいです!


――それはどういう使いかたをしますか?


青木失敗したときに時間を巻き戻したいですね。時間を操れたら何でもできるじゃないですか。宝くじも当てられるし! ある意味“万能”ですよね。


――奥野さんは、『デスノート』以外で何かありますか?


奥野なんですかね……。自分をもうひとり生み出せる才能が欲しいです! クローン(分身)を生み出したいですね。

永野私は才能かどうかわからないんですけど、語彙力の才能が欲しいです! どんなときでも、いろいろな言葉が出てくるみたいな……。語彙力って大切だなって思う今日このごろなので。



――再演の前には、初の朗読劇も行われます。こちらへの意気込みは?


奥野永野どんなお話になるんですか……?

小玉 新作ではあるのですが、まだ現時点では皆さんに台本をお渡しできていないんです。すみません!

青木今回の朗読劇は衣装を着てやると聞いています。ボクたちも詳細を聞いていないのでまだわからないのですが、ずっと立って読むというよりは、ちょっと動きながら朗読をする、というものになるかもしれないなと。自分もちゃんとした朗読劇としての舞台は初めてなので、どういう感じになるか、とても楽しみです!

永野タイトルだけは発表されていて、その中に“ルクルの部屋”というのがあったので、内容を勝手に想像してすごく楽しみにしています!

奥野衣装を着ての朗読劇ですと、ふだんやっている声優としてのお仕事と、今回のような舞台としてのお仕事がミックスした状態だなと思って。また違ったものをお見せできるのではないかと。自分自身、実際にその場でどう動くんだろう、ということを楽しみにしています。


――舞台から朗読劇になったり、作品の世界が広がっていく感じがしていいですよね。今後期待していることはありますか?


奥野やっぱりアニメ化ですかね。

永野みんなで主題歌とか歌いたいです!

青木そしたらキャラソンまでいきましょう!(笑)。


――一応、このサイトがゲーム情報サイトなので、ゲームに関する質問もさせていただければ。皆さんが最近ハマっているゲームはありますか?


青木最近はスマホの『パワプロ』(『実況パワフルプロ野球』)にハマっています。このところオンラインゲームばかりやっていたんですけど、最近スマホで『パワプロ』を初めたらハマってしまって、すぐに電池がなくなってしまいます(笑)。最初はプレイステーション4の『実況パワフルプロ野球2018』から始めて「めっちゃおもろいやん!」ってなりまして、スマホで初めて課金の沼にハマってます(笑)。


――(笑)。ちなみに、隣にパワプロ声優がいますけど……。


永野アナウンサー(響乃こころ役)で出させていただいています……。

青木え!? まじ!? めっちゃテンション上がった!


――(笑)。そんな永野さんは何かやってますか?


永野いまやっているゲームだと『プロスピ』(『プロ野球スピリッツA』)ですね。


――何この野球だけの流れ(笑)。


永野(笑)。いま一生懸命やっていて、『パワプロ』は自宅ではプレイするのですが、スマホでやるとなると『プロスピ』をプレイしていますね。『プロスピ』は実写なので……。


――奥野さんはいかがですか?


奥野『ルルアのアトリエ』ですね。


――奥野さんがレフレ役で出演されているゲームですね。


奥野そうなんです。私が持っているのがプレイステーション4版なのですが、でも本体を持っていなくて。ゴールデンウィークに実家に帰ったときに兄にプレイステーション4を持ってきてもらって、そこで親戚一同でお披露目会みたいな感じで遊びました。結局、いまは兄がプレイしているんですけど、ムービーをちょこちょこ送ってもらって観ていました。兄がプレイし終わったらやるって伝えてあるので、兄がクリアーするのを待っています!


――ありがとうございました。それでは最後に『Stray Sheep Paradise』再演への意気込みをお願いします。


永野ルクル役の永野愛理です。皆さんの応援の力もあり、『Stray Sheep Paradise』再演することができてうれしく思っております。いろいろパワーアップしているところもあるので、初演を観たという方もぜひまたご覧いただければ! まだ観たことがないという方も、本当に入りやすい世界観になっているので、ためらわずにぜひ一度足を運んでいただけたらと思います。よろししくお願いします。

青木ヒジリ役の青木志貴です。今回ありがたいことに再演させていただけるということで、本当にいろいろな部分がパワーアップしています。もちろん我々も前回の舞台を経て、“役として生きる”という意味でもかなり成長したものをお見せできるんじゃないかなと思っているので、ぜひ期待していただきたいです。あと、本当にこの座組がめちゃくちゃ仲がよくて。みんな本当に学院生なんじゃないか、というくらいの仲よし感だったので、またこのみんなといっしょにお芝居できるのが本当にうれしいです。今回キャストも変わって新たに出演される方もいらっしゃいますが、新たな“セブンス・パスクゥム”をお見せできると思うと、いまから楽しみです。ぜひご期待ください!

奥野リゼッタ役の奥野香耶です。6月の朗読劇を経て舞台を再演できるというのがうれしいです。キャラクターをより深く理解したうえで再演ができることが、すごく楽しみです。ひとりひとりのキャラクターの底が見えないくらい、本当に深いキャラクターたちなので、皆さんにも深堀りしていただけたらなと思っています。楽しい作品なので、ぜひ多くの方に観に来ていただけらうれしいです! がんばります!


オッドフェスDX Reading Story『Stray Sheep Paradise』~EGO~ ~IDO~
公演期間:2019年6月28日 (金) ~2019年6月30日 (日)
会場:シアターサンモール
取扱チケット:
特典付S席:8000円/S席:7000円
特典付A席:6500円/A席:5500円
(全席指定・税込)
※S席:前方9列、A席:10列以降
※公演チケット購入サイト
Stray Sheep Paradise:em
日時:2019年8月15日(木)~2019年8月18日(日)
劇場:あうるすぽっと
製作:オッドエンタテインメント
料金(全日時・席指定/税込)
特典付SS席:11500円/SS席:9500円
特典付S席:10500円/S席:8500円
特典付A席:9000円/A席:7000円
※『Stray Sheep Paradise:em』公式サイト

最終更新:6/21(金) 11:02
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