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【宝塚記念】キセキ 肉づきブリブリ「まだまだ成長している」

6/21(金) 21:05配信

東スポWeb

【宝塚記念(日曜=23日、阪神芝内2200メートル)栗東トレセン発秘話】「ねえ、大ちゃん。アレってどうなの? やっぱり必要なの?」と聞いてきた清山助手といえば、他でもないキセキの担当者。固有名詞が出てこないオッサン同士の会話が、指示代名詞だらけになるのはいつものことで、今では実母しか使用していない“大ちゃん”の呼び名も清山さんなら仕方がない。許そう。

 もっとも、この会話のポイントは清山さんが切り出したアレ=翻訳機のポケトークについて真剣に考えていることであって、それはキセキの凱旋門賞遠征が現実のものになる日が近づいている――ということでもある。

 現段階において、キセキのフランス遠征は宝塚記念の結果次第。いや、結果はもちろん、内容も問われる一戦だ。というわけで「ポケトークを使わずとも、スマホのアプリだけでOK。でも、あそこは田舎なのでWi―Fiのスピードが出ませんよ」とシャンティイのプチ情報を提供しながら「でも、大きく負けたら行かないんでしょ?」と探りを入れてみた。「それはそうだけど、現在のキセキに限って言えば、そんな状況は、まず起こらない」とスマホの画面を見ながら、ピシャリと清山さん。揺るぎない自信である。

「腹回りの肉づきが少し良過ぎる気はするんだけど、絞れない冬場ではないし、乗っていて太い感じもしない。“まだまだ成長している”という表現のほうが正解かもしれない」という言葉通り、現在のキセキは、いつも以上に肉づきがいい。ブリブリだ。うがった見方をすれば、先を見据えた余裕残しの状態なのでは…。

「それはないけど、ここでしっかりと走ってもダメージは残らないかもね。それくらい馬がしっかりしてきた」と清山さん。ジャパンCも、大阪杯も、声を振り絞って全力応援してきたが、今回はパリロンシャンへと続く一戦。仮に遠征決定なら、記者も“便乗”しなくてはならないと思っている。いつも以上に声をからすレースになりそうだ――と、ここで話を締めたいが、今年の宝塚記念はキセキの快走を見るだけでは終われない。頭数は少ないのに、馬券を買いたい馬は五指に余る。本当に困った一戦だ。

「どこに行っても馬体重は変わらない。馬が勝手に体をつくってくれるんやから、人間は本当に楽やね。走ることが大好きだから大崩れしないし、見た目で分かるくらいに馬体も成長している。こんな牝馬は見たことがないで」という北口厩務員の話を聞くまでもなく、誰が見ても一目瞭然のすごい馬体になってきたリスグラシューは、その扱いに最も困る馬だ。

 同世代の牝馬相手に取りこぼしの多かった馬が、グランプリで本命視されるほどになるとは想像もできなかった。さすがは成長力に富むハーツクライ産駒。実に素晴らしい。

 素晴らしいといえば、在厩での調整期間は8か月以上。その状況をつぶさに聞き、一日一歩の着実な歩みを見せているマカヒキは、それこそ3年前の秋に記者を凱旋門賞へと連れて行ってくれた馬。損得抜きで応援してきた存在である。

「凱旋門賞までのマカヒキと現在のマカヒキは違う。それを認識した上で、現在のマカヒキができる最高のパフォーマンスを求めて手元でじっくりと進めることにした」と大江助手から聞いたのは昨秋。JCを回避したドン底の状態から、よくぞここまで…と思う。大江助手の熱意と手腕が結果という形で結実してくれれば、これほどうれしいレースもないだろう。

 というわけで、非常に忙しいゴール前になりそうな今年の宝塚記念は、こんな心配なら毎週でもいいくらい。とにかく、待ち切れない一戦である。

最終更新:6/21(金) 21:05
東スポWeb

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