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富士鋼材、関西初の「ロールマット加工」開始。基礎配筋の現場作業省力化

6/21(金) 6:05配信

鉄鋼新聞

 大手鋼材流通の富士鋼材(本社・香川県高松市、社長・富家次朗氏)は鉄筋の基礎配筋の現場作業を省力化するロールマット工法の加工を泉北流通センター(大阪府泉大津市)で開始した。ロールマット工法の関西での加工工場は同センターが初めて。
 同社は1億円強を投資し、専用の加工機2基などの設備を4月に設置し、本格稼働に入っている。同センターはロールマット工法の国内での権利を持つロールマットジャパン(出資比率=JFE商事鉄鋼建材39%、スギウラ鉄筋51%、丸杉10%)の関西加工センターとして委託加工する。関西地区の営業は富士鋼材、J鉄建、ロールマットジャパンで行っていく。当面月間加工量200トンを目指し、さらに500トンまで伸ばしていく。
 従来、鉄筋の基礎配筋は、現場で間隔を測定し鉄筋を格子状に組み、ワイヤーを使って手作業で結束するのが主流。ロールマット工法は、専用の加工機で、鉄筋を所定の間隔で結束し、ロール状に巻き取る。現場ではロール状の鉄筋を広げるだけでよく、工期を従来の半分以下に短縮できる。
 同社が泉北流通センターに導入したのはスピンマスターBF(バックフィード)とスピンマスターBFミニを各1基ずつ。スピンマスターBFは鉄筋径D10~32、同長さ2・5~12メートルまで対応。鉄筋の長さが4メートル以内であれば、同時に3ロールまで製造できる。結束できる鉄筋の間隔は75~400ミリ。機械の背面に鉄筋の給材装置があるため、自動で加工ができる。同ミニは長さ2メートル、径D22まで製造可能で、製造原理はBFと同じ仕様になっている。また、ロールマット専用加工機以外に、自動切断機と巻き取る際の芯となる鉄筋を加工するスパイラルリングマシーンを1基ずつ設置している。
 同社は本社のある四国をはじめ中国、関西、九州に拠点を持つ大手流通。泉北流通センターは倉庫面積約6600平方メートルのうち半分を自社で使用し、鉄筋2千~3千トンを在庫。メーカー直送も含め鉄筋を月間約1万トン販売している。山際徹也大阪本店長は「当社の持つ販売ノウハウと物流の機能に、さらにプラスアルファとしてロールマットの加工を始めることにした。すでに6月中旬に初出荷し、さらにゼネコンから具体的な話もいただいている。建設現場の省力化、省人化に貢献し、トータルの機能で当社を支持していただけたらと思う」としている。
 きのう20日には、メーカーや商社から約50人を招き、現地で見学会を行った。

最終更新:6/21(金) 6:05
鉄鋼新聞

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