ここから本文です

<北朝鮮>習近平訪朝を「文在寅とは格が違う」と幹部ら絶賛 住民は冷めた反応

6/21(金) 5:10配信

アジアプレス・ネットワーク

6月20日に習近平中国主席が北朝鮮を初めて訪問したが、北朝鮮国内では、どのように評価されているのだろうか。北部地域の取材協力者が、この数日の内部の雰囲気を、20日の晩に伝えてきた。(カン・ジウォン/石丸次郎)

【写真特集】 経済難でボロボロの廃墟になった工場群(10枚)

「今回の習近平主席の朝鮮訪問は、米国トランプとの会談に勝るとも劣らない歴史的事件だ。米国、日本、中国などの大国の国家元首が我が国を訪問したことはこれまでなかった。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)が昨年来たが、習主席と比べれば格が違う」

両江道、恵山市の労働党の幹部たちは、習近平訪朝を絶賛してこのように述べているという。もちろんこれは「公式見解」である。

一方で、一般住民の反応はどうか。「中国関係が良くなって、現在より少しでも暮らしがましになればいいのにと語る人は多いが、期待が膨らんでいるような雰囲気はない」と協力者は言う。

反対に、貿易商社の関係者たちは、習近平主席の初訪朝にも、とても冷めた評価を見せているとして、次のように伝えてきた。

「やはり貿易をしてきた者たちは、制裁の仕組みをよくわかっている。『朝中貿易の活性化は不可能だ。米国が制裁を監督しているので、中国なんかに制裁緩和できる問題ではない』とか『習近平がちらっと訪問したくらいで、米国との問題が解決できるはずはないし、大きな支援も望めないだろう。国境の密輸取り締まりが緩むのがせいぜいではないか』と悲観的だ」

貿易関係者がこう判断するも無理はない。2月末のハノイ朝米会談が物別れに終わって制裁緩和の期待が吹き飛んだ。これまで、金正恩氏は四度も中国を訪問して習近平主席と会談したが、役に立たなかったという現実があるからだ。

最終更新:6/21(金) 9:43
アジアプレス・ネットワーク

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事