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地毛なのに「黒く染めて」。署名の発起人になった女性が訴える「#この髪どうしてダメですか」。

6/21(金) 16:14配信

ハフポスト日本版

「普通じゃない」コンプレックス増やしかねない

4月に発売された『みんなの「わがまま」入門』(左右社)で、校則に声を上げづらい若者の心理を、社会学研究の立場から解き明かした立命館大学の富永京子准教授。

富永准教授はこの問題について、「髪の毛の問題は校則を守る守らないというものを超えた、とても重要な問題をはらんでいる」と指摘。そして、今回の署名キャンペーンの意義を以下のように評価している。

黒髪・ストレートという、ある一つの性質の髪だけを『普通』と規定し、それ以外の色が人と違う、天然パーマや縮れ毛があることを『普通ではない』とする。それは、生徒個人に対しては『普通じゃない』ことへのコンプレックスを増やしかねません。それが原因で勉強やスポーツに打ち込めないとしたら悲劇でしょう。地毛証明書によって「逸脱」を人為的に生み出す、区分そのものが差別になりうると学校は認識しなくてはいけないと思います。

今の若者は、本当に従順で大人や権力に対して非常にセンシティブ。だからこそ、行き過ぎた指導は許されない。教室の中は均質に見えて、実は多様。多様な髪の色を『真っ黒』に染めようとすることは、実は色々な人がいて色々な課題を抱え、主張しようとする人がいることを否定する考えにつながってしまします。

13人に1人が「黒染め指導」

パンテーンが実施した全国調査で、奥野さんのように地毛証明書を出したにも関わらず、生まれつき茶色い地毛を黒く染めるように促された経験がある人は、13人に1人にもなることがわかっている。

キャンペーンは「黒染め指導」を無くして学生の「個性が尊重される社会」になることを目的とし、集まった署名は東京都知事や都教育長に届ける予定だという。

泉谷由梨子

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最終更新:6/21(金) 16:14
ハフポスト日本版

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