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ドラフト1位のザイオンをリーダーに育てたいクラブの親心「彼は救世主ではない」

6/22(土) 18:35配信

バスケット・カウント

「ペリカンズはホリデーのチーム」と明言

写真=Getty Images 

ペリカンズは、ドラフト全体1位で指名したザイオン・ウィリアムソンに、アンソニー・デイビスに代わるフランチャイズプレーヤーに成長することを期待している。だがそれは、1年目からではなく、順を追ってNBA選手としての階段を昇ってからの話だ。

ドラフトから一夜明け、ペリカンズはザイオンの入団会見を行った。その際、デイビッド・グリフィンGMは、ザイオンの人間性について言及。決して強豪校とは言えなかったサウスカロライナの母校に進学するきっかけとなった彼の母親の言葉とともに、こう語った。

「ザイオンが地元のスパータンバーグ・アカデミーに進学したのは、彼の母親の言葉があったからだった。お母さんは『選手としての力があれば、どこにいたってコーチの目に留まる。地に足を着けて、友達を大切にして、ザイオンのままでいなさい。そして、向こうに見つけてもらいなさい』と伝えたそうだ。そのおかげで、自分ではなく他者を尊重し、チームを大事にし、家族を大切にする人間性の基礎が作られた。我々も、そういうチームを作りたい」

「ザイオンのご家族が彼に育ませた人間性と我々の考えは一緒で、同じ精神を持つ家族のようなチームを作るためにやっている」



ドラフト後、グリフィンはベテランのドリュー・ホリデーがチームの中心だと強調した。「ザイオンは、これから高いレベルでの勝ち方を学ぶ。チームを勝利に導くためのバトンを渡す時期というものがあるのなら、いずれ来る。ただ、それは今ではない」

その発言の真意は、プロ1年目のザイオンに不必要なプレッシャーを与えないためだ。グリフィンは「ドリュー・ホリデーも、他者、チーム、家族を大切にする人間性の持ち主で、このチームは彼のチームだ。我々は、チームの勝利のために力を尽くす。ザイオンも、チームに貢献することだけを考えている選手だ。ザイオンは球団の救世主ではない」と、前日と同様に入団会見でも語った。

ペリカンズは、デイビスとのトレードでレイカーズからロンゾ・ボール、ブランドン・イングラム、ジョシュ・ハートを獲得した。NBAでの経験豊富なホリデーがリーダーシップを発揮し、選手としての哲学をザイオンら若手に注入することで、ペリカンズが数年内に常勝軍団に変貌を遂げる可能性は十分に考えられる。

ザイオンを入団直後から「救世主」と形容しないことが、グリフィンなりの『親心』なのだ。

バスケット・カウント

最終更新:6/22(土) 18:35
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