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勝利なき新記録 河本結の11ラウンド連続60台は何を示すのか?

6/22(土) 12:05配信

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)

20歳の河本結が前週「宮里藍サントリーレディス」の第3ラウンドまでにマークした11ラウンド連続60台(最終ラウンドは「71」)が、新記録だったことはあまり知られていない。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)によると、1988年のツアー制度施行後は、元世界ランキング1位アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)がスポット参戦で数年かけて樹立した「10ラウンド連続60台」が最長記録だった。

【写真】ハルク(トヨタジュニアW杯から)

5月第3週の「ほけんの窓口レディース」の第2ラウンドから計4試合をかけて、達成した。4試合の優勝スコアがすべて2桁アンダーというコース事情はあるが、年間10勝した2003年の不動裕理でも同年の連続60台は5ラウンド、平均ストロークで最小の『70.0922』を記録した16年のイ・ボミ(韓国)でも4ラウンドが最多だったという事実は、その難しさを表しているといえる。

ただ、この間、河本の大会順位は6位、2位、3位、3位。3月の「アクサレディス」に続くツアー2勝目を僅差で逃し続けたのだ。

■「きょうはわたしの日」が示すもの

「サントリーレディス」で河本のキャディを務めた加藤大幸氏は“敗因”について「(絞るのは)難しい。でも、優勝するときは自分の番手の距離が残ったり、ロングパットでも得意のラインにつけられることが多い。だから、勝った選手は『きょうはわたしの日でした』なんて表現をしますよね。そこは少なかったかな、と思う」と慎重に言葉を選んだ。

1打差2位で迎えた最終ラウンドでは、第2打が河本の本来の番手の距離と合わないことがほとんどだったという。「言い訳にするつもりはない。ただ、ビットウィーン(between)って言うんですけど、例えば残りが9IとPWの間の距離になる。負けるときはこういうこともよくあるんです。もちろん、そこでがまんしながら勝つのが強い選手ですが、一日を通じてこれが続けば、選手も難しくなってくるのは確かです」

とらえ方を変えれば、好調を維持しながら勝ち切れないとも映る。それでも、今季開幕前から河本の年間複数回優勝を公言していた加藤氏は「すでに1勝している。焦る必要はないと思う」と述べる。

「サントリーの最終ラウンドも結局、1アンダーで回った。パーが17ホール続いて、最後にチップインバーディ。疲れる内容でも最後まで粘って、アンダーパーは12ラウンド続けている。60台を続けて出すということは、シーズンを通して彼女はバーディを奪える選手(現在の平均バーディ数は全体2位)だと示している」

加藤氏はかつて石川遼や宮里美香のエースキャディを務め、現在は小鯛竜也のバッグを主に担ぐ。「僕は男子をメーンで担ぐけど、彼女(河本)のゴルフのとらえ方や攻め方は男子選手に近いように感じる。昔からPGAツアーの映像ばっかり見ているらしく、いまのPGAツアーの選手を昔そこでキャディをしていた僕よりいっぱい知っているほど(笑)。向上心や可能性はすごく感じます」

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