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仮想通貨史<中>ビットコイン2.0競争を勝ち抜いたイーサリアム

6/22(土) 18:00配信

CoinDesk Japan

平成21年(2009年)に生まれたビットコインは、平成22年(2010年)5月に、初めて商品購入に使用された。ピザ2枚の25ドルと10000ビットコインとが代理人を介して交換されたのだ。1BTCは0.25円ほどで取引されたことになる。平成が終わろうとしている今、1BTC価格はおよそ60万円にまで上がっている。およそ240万倍だ。ビットコインの値上がりの裏には、ハッキング事件を含めた認知度の拡大があった──。

NHKが特集、メジャー化の階段を上る

初期のビットコインには、深刻なバグの歴史がある。平成22年(2010年)8月には、コードのバグを突いて1840億BTCが偽造された。平成25年(2013年)3月には、ビットコインの新バージョンにバグがあり、予期しない形でチェーンが分岐した。どちらも開発コミュニティーや大口マイナーの対応で、バグを修正しチェーンを再編成した。

とくに平成25年のバグでは、チェーンを再編成することによる不利益を、大口マイナー「エリュースリア」が容認したことが特筆される。短期的な自らの損失を考慮しても、「正しい」チェーンを掘りすすめることが、将来的な利益につながるという判断だった。

分散型で管理者のいないビットコインは、ソブリンリスク(国家の信用危機)に対して退避先のとしての性格も持った。第三者の許可をとる必要はなく、金塊と違ってかさばらない。国外への持ち出しがしやすい資産だ。初期の代表的な例は、平成25年(2013年)3月のキプロス危機である。銀行預金への課税や海外送金規制などが報道されると、ビットコインへの資本退避が起きた。

ビットコインの世界的な認知は、ますます広がった。平成23年(2011年)にはビットコインがTIME誌に特集され、NHKも平成25年(2013年)末に特集を組んでいる。認知とともにビットコイン価格は上がっていった。

一方で、平成25年(2013年)の終わりから平成26年(2014年)の始まりにかけて、ビットコインは試練にさらされた。中国政府が金融機関によるビットコイン取引を禁止すると発表し、相場は急落した。平成26年には当時世界最大手の仮想通貨取引所であるMt.Gox(マウントゴックス)が、ビットコインの流出事件を引き起こした。相場は長期の低迷期に入った。しかし低迷期にこそ、イノベーションが生まれるものである。

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最終更新:6/22(土) 18:00
CoinDesk Japan

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