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「少女を消費しない」とはどういうことか?蒼井優と菊池亜希子が大好きなアイドルに一番伝えたかったこと

6/22(土) 11:05配信

BuzzFeed Japan

女の子が一番輝く衣装

――みんなでお泊り、がコンセプトの「1泊2日の旅じゅるむ」も本当によいですね。ファンの夢をかなえてくださっている……!

蒼井:一緒に行かせていただいたんですけど、私、途中意識が飛んでしまって。

――え!? 蒼井さん、倒れたんですか?

蒼井:あ、違います、撮影準備が忙しすぎて全然寝てなかったんです。出発直前まで衣装の調整をしていて、眠さ限界で一瞬意識が。本当に頑張った……。

菊池:一度決めていた衣装があったんですが、微妙にピンとこなくて。川島小鳥さんに撮っていただくことは決まっていたので、「小鳥さんの写真で女の子が一番輝く衣装ってなんだろう?」をもう1度ゼロから考え直したんです。

蒼井:小鳥さんの写真集、何回も何回も見てね。ピンクと赤とエメラルドグリーンが抜群にきれいだ、その色をきちんと入れよう、とギリギリで方針を変えて。古着屋に2人で飛び込んで「衣装貸してください!」ってお願いしたりしました。

――そんなところまで! もう完全にスタッフさんですね。

蒼井:それは本当、そうです、全ページそう(笑)。

スタイリストの山口香穂さんとうちらで集英社に缶詰になって、私物も山ほど持ち込んで必死で決めました。それだけ苦労したかいあってすごくいいページになったなと思います。船木(結)さんのカラフルなスカート、イメージに合うものが最後の最後に見つかってうれしかった! 最後まで粘ってよかった~!

菊池:最後は衣装部屋が大変なことになってたよね。このコーナーは特に、私たちの私物も多く混ざっています。靴は優ちゃんのものが多いよね。クレジットに書いてないものは全部「編集長私物」です。

「少女を消費しない」に込めた意味

――蒼井さんがこの本のコンセプトとして「少女を消費しない」と言っていたのが印象的だったのですが、もう少し詳しくお聞きしてもいいですか?

蒼井:まず大前提として、作品を見た人がどう受け取るかは自由ですし、それがエンターテインメントだと思っています。

だからこそ、現場で直接向き合う大人たちの意識ってすごく大事だと思うんです。彼女たちに「この目の前にいる人たちに消費されている」って思われたら終わり。

特に私たちは、この企画でだけ関わる外部の大人なので、「彼女たちの心を折らない」「未来に一瞬でも影を落とさない」というのは最低限の礼儀としてすごく意識しました。

――それは、具体的には?

蒼井:自分も経験がありますが、若いうちは周りの「こういう姿を見せてほしい」という期待に全力で応えてしまうんですよね。私はそのモヤモヤをケアしてくれる大人に出会えましたが、期待に応えすぎて潰れてきた子たちもたくさん見てきて。

単純に「肌を露出させない」とか「水着を着せない」とか、そういうことじゃないんです。「消費」っていうのは。

菊池:私も優ちゃんも10代から仕事をしてきて、お仕事をいただけるのはうれしいんだけど、どこかで「使われている」感覚というか「ああ、そんな風に思われてるんだ」と気持ちがしぼんでしまう瞬間が正直あったんです。そんな思いはさせたくないな、と。

こちらの意図を押し付けすぎない、1人の人間として尊重する、という感じでしょうか。事前に制作側ではっきりイメージを決めていたとしても、現場で本人と話して意思を聞いた上で、よりよい方に広がっていけばそれがベスト。もちろん、与えられた役割をやってみることで広がる表現の幅もありますから、そこはバランスですけどね。

蒼井:何かに当てはめない、決めつけない。その人に合うものを一生懸命考えて提示する。そんな意味合いでした。

――なるほど。肌を出す出さないのレベルではなく。

蒼井:私、水着反対派じゃないんで。「少女が傷つく」ってそのレベルじゃないんですよ。もっと複雑だから。

菊池:そうそう、女の子が引っかかるポイントは布の分量だけじゃない。服を着せればいいって問題じゃない。肌を露出することであらわれる10代の輝きもあるし、足の綺麗さを武器にしている子は美しく見せていってほしいし。

蒼井:1人ずつにしっかり向き合って、「その子史上、一番かわいい写真を撮りに行く」と思って挑みました。本人たちも知らない彼女たちに出会ってもらいたかった。

普段の仕事でも、これだけ情熱とプライド、恐れと愛を持って自分を追い込めるか、すごく考えちゃいました。それくらい魂込めました。彼女たちの未来に何かつながったらうれしいな。

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最終更新:6/22(土) 11:05
BuzzFeed Japan

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