ここから本文です

賢い住宅ローンの選び方

6/22(土) 18:50配信

ファイナンシャルフィールド

不動産の物件広告を見ると、時々「返済例」として借入額、返済期間と金利、月々の返済額などが書かれているものを見かけます。この月々の返済例を見て「月々の家賃と同じくらいで買える」と感じ、マイホーム購入を考える人も少なくないのではないでしょうか。

しかし、大きな買い物をするためのローン。その仕組みをしっかり理解しておかないと後々大きな負担に苦しむことにもなりかねません。前回のコラムで住宅購入の予算の考え方についてお伝えしましたが、今回は特に「住宅ローンの選び方」に焦点を当ててお伝えします。

金利タイプについて

冒頭でお話しした広告表示をよく見ると「変動金利」や「3年固定金利」などと(小さな字で)書かれているはずです。今は空前の低金利時代。3年や5年といった短期間の間に急に金利が上昇するとは考えにくいと判断できるので短い期間の借入金利は非常に低く設定されています。

しかし、今後も同じ金利水準が続く保証はありません。しばらく低金利が続くとは思いますが、住宅ローンは通常、20年以上の返済期間を設定するケースが多く、その期間内に金利が上がるリスクも考慮する必要があります。

低金利時代ですが、大きな金額を借入れる住宅ローンでは金利の額も小さくありません。住宅ローンには主に「変動金利」「固定金利」「固定金利期間選択型」といったタイプがあります。それぞれの特徴、メリットとデメリットを確認しましょう。

<変動金利の特徴>
「変動金利」は一般的に、年に2回金利見直しが行われ、5年に1度返済額が見直される金利タイプです。このため、仮に5年経過する前に金利が上がった場合でも返済額が変わらないまま、利息だけが増えることになり、結果として元本がなかなか減らない可能性があります。

また、返済額が見直される際、従前の返済額の1.25倍を超えてはいけないことになっています。もしこの期間内に大幅な金利上昇があった場合、極端な例では、返済金額がすべて利息分の支払いに充てられ、元本が全く減らない、あるいは元本が増えていくことも理論上あり得ます。

ずっと低金利のままであれば固定金利よりも安い金利に抑えられ有利ですが、金利上昇のリスクは考慮しておく必要があります。

<固定金利の特徴>
「固定金利」は、返済開始から返済終了まで金利が一定に固定されるタイプです。また、後で触れる「元利均等返済」という返済方法を選べば返済期間中の返済額も変わりません。

固定金利の一番のメリットは、変動金利のような金利上昇のリスクがないことでしょう。また、将来に渡って支払いが一定のため、教育費の準備や繰上げ返済などのために、計画的に家計管理を行い貯蓄しようと考える場合に不確定要素がなく有利です。

一方で、固定金利は変動金利よりも高めの金利が設定されています。もしずっと低金利が継続する場合には固定を選択する場合よりも総支払額は大きくなります。

<固定金利期間選択型の特徴>
「固定金利期間選択」は、当初の固定期間が終了すると変動金利に移行する金利タイプです。固定期間中の金利上昇リスクはありませんが、固定期間が終了した時点で市中金利が上昇している場合には、返済額も上がる可能性があります。

固定期間中に計画的に繰上げ返済資金を貯める、あるいは子供の教育費などの負担にめどが立てられる場合に選択するメリットがあるでしょう。「金利が上昇傾向に入った時に変動から固定に借り換えよう」とお考えになる方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、変動金利が上がり始める時には固定金利もすでに上がってしまっていると考えられます。最初に借入れるときに将来の返済計画とリスクへの許容度を元にどの金利タイプを選択するか選ぶ必要があります。

1/2ページ

最終更新:6/22(土) 18:50
ファイナンシャルフィールド

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事