ここから本文です

梅雨を彩るあじさい寺(6月23日)

6/23(日) 9:29配信

福島民報

 二本松市太田の高林寺でツルアジサイやカシワバアジサイが咲きだした。しっとりとした姿が梅雨空に映える。七月初めにかけて、深い青や白で装う約三十種、五千株が、境内の斜面で見頃を迎える。

 昭和のスター、石原裕次郎さんはこの花を好み、命日の七月十七日は「あじさい忌」と呼ばれる。横浜市の総持寺で一九九三(平成五)年に執り行われた七回忌は、高林寺から運び込まれた約三千本が祭壇を飾った。海と太陽が似合う名優にふさわしく、青い花は海、白はヨットをかたどった。

 四十年ほど前、住職の塚原真英[しんえい]さんが植え始め、檀家[だんか]から贈られた花を挿し木で増やした。真英さんが亡くなって十年がたつ。住職を継いだ長男の真禅[しんぜん]さんは「たくさんの人に心の安らぎを提供したい」という遺志を守り、咲き終わった後のせん定や下草刈りなどの手入れを家族とともに重ねる。

 寺向かいの民家や十キロに及ぶ沿道でも植栽は広がり、色とりどりの合わせて約二万株が周辺を彩る。七月七日に開かれる第五十回東和ロードレース大会で「あじさいロード」を四千人余りの参加者が駆け抜ける。地域の誇りに育った花が、今年も県内外からのランナーを迎える。

最終更新:6/23(日) 9:29
福島民報

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事