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月5万円稼ぐ“メルカリおじさん”に学ぶ 洋服を高く売るコツ<後編>

6/23(日) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 フリマアプリ「メルカリ」に私物を出品して8カ月の間に、月平均5万円以上稼いだ広告代理店勤務の40代Kさんに、前回に続き「洋服を高く早く売るコツ」を聞いた。
 
 まず出品の際に掲載する商品説明と写真はどういう工夫をしているのか。

「商品説明はできるだけ丁寧に書いています。アイテムを購入した時期、購入したショップはもちろん、着用頻度やクリーニングの有無、商品のサイズもできるだけ細かく書いておくことで、トラブルの防止にもなります。商品写真はスマホで撮っていて、自然光で洋服全体がしっかり映るようにします。なるべく実物に近い色味、質感に調整します。洋服全体のほか、タグ、ステッチなどのディテールがわかるものなど、6~8枚くらいを目安に撮影。写真の背景も生活感が見えるものなどが映りこまないようにしたり、きれいに切り抜いたりしていますね」

 Kさんは人気ブランドを中心に出品しているが、なんてことのない洋服を売るコツはないのか。

「今どきのファッションのトレンドに注目すれば、ある程度どんなものでも割とすぐに買い手がつきます。例えば、僕が出品したXLサイズのスウエットがすぐに売れたことがありました。しかも、買い手は女性です。なぜかというと、今『ビッグシルエット』といって大きめの洋服をゆるく着こなすというトレンドがあるので、アイテム名や商品説明に『ビッグシルエット』というワードを入れていたからだと思います。そうすることで、旬や今どき感が出せるのです。タンスに眠っている昔の洋服でも、トレンドのワードと結び付ければ興味を示してくれる人がいます。同じように、ノーブランドの『ただの太めのパンツ』も、『ゆるいカジュアルやビッグシルエットが好きな人にうってつけ』といったワードを入れることで購入につながるのです」

 ほかにも、最近は「90’s」、「フェススタイル」、「アウトドアスタイル」といったワードも引きがあるという。使用感があるものも「ほどよくエイジング(経年変化)している」と書いて、なるべくプラスに受け取られるように工夫をしているという。

■100円単位の値下げで人目に触れやすくなる

 では、今まで最も高額で売れたものは何か。

「10年くらい前に40万円くらいで購入したイタリアの腕時計パネライのルミノールです。あまり使っていなかったので20万円ほどの値づけで出したら、すぐに売れました。中古腕時計店に売ると15万円ほどで買い取られ、30万円ほどで再販されていたはずです。ただ、メルカリで時計を購入する場合、偽物や状態が悪いものを買わされる可能性もあるので注意したほうがいいと思います。ほかにも、つい先日、20年ほど前に2万円くらいで購入したアメリカ製のリーバイスのデッドストック(廃番未使用品)が5万円で売れました」

 未使用品の場合、人気のものなら定価の倍以上で売れることもあるという。値段はどうやって決めているか。

「まず、メルカリで同じブランドのアイテムが過去にいくらで売れたかを確認します。なんとなく相場がつかめたら、最終的に売りたい金額の2割増くらいで出品します。例えば、1万円で売りたいものなら1万2000円で出品。出品後1日ほどで、ある程度需要がわかります。『いいね!』をつけてくれる人の数が多ければ、買い手がつきやすいといえます。そのため、『いいね!』が思ったより集まらなければ、価格を下げます」

 商品自体の需要と適正価格は、「いいね!」である程度測れるという。

「メルカリは出品したものを値下げするたびに、同一ジャンル(ブランド)の商品一覧のトップにくるので、商品を探している人の目につきやすくなります。人の目につく頻度を高めるため、価格を100円単位で下げたりもします。また、価格を10%以上下げると、『いいね!』をつけてくれた人に通知が行くので、その人たちに買ってもらえる可能性が出てきます。このどちらかの可能性にかけるのですが、買ってくれる人の割合は、過去に『いいね!』をつけてくれた人より、新たに商品を見つけてくれた人のほうが高いように思います」

 逆に売れない商品の特徴はあるのか。

「メンズの場合、人気ブランドの需要が高いので、あまり人気のないものだとなかなか売れないですね。これはメンズにも言えることですが、特にレディースの場合、商品の状態が重視されます。ですから、汚れやキズがあったり、少しでも状態が悪いとなかなか売れませんね」

 最後に、メルカリを利用するメリット、デメリットを聞いた。

「リサイクルショップなら100円と言われかねないようなアイテムでも、5000円でも1万円でも買いたいというその商品やブランド好きな人に巡り会えるところ。また、『高く売れるならとっておこう』と使わずに所有していたものを手放すきっかけになるところでしょうか。家のなかもスッキリするし、所有することへの執着が減りますね。おかげえ、以前より買い物する頻度が激減しました。家がモノであふれている状態だったのが、今ではミニマリストに近づきつつあります。デメリットは今の話と矛盾しますが、いつでも売れると思っているので、『新しいものを買って気に入らないことがあっても、どうせメルカリで売ればいい』という気持ちになるので、安易に新しいものを買ってしまうことですかね」

(取材・文/伊藤洋次)

最終更新:6/23(日) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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