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日本より貯蓄率が低いイタリア、平気で生活を送れる理由

6/23(日) 8:00配信

MONEY PLUS

イタリアのファイナンス情報サイト、スーペルマネーの調査によると、イタリア人の5人に1人は貯蓄額が1000ユーロ(約12万円)以下なのだとか。自分の身に置き換えてみるとちょっと不安を感じる数字です。イタリア人はどのような生活を送っているのでしょうか。

【写真】イタリア人は実はニンニクを「食べない」?

イタリアの若者失業率は約30%

最初に補足しておくと、この調査は若年層に絞ったものではなく、あくまで全年齢を対象にした調査です。さらに同調査ではイタリア人の75%は貯蓄額が5000ユーロ(約60万円)に満たないことも明らかになっています。貯蓄額が低いのは決して一部の層だけではなく、イタリアの全体的な傾向と言えそうです。

また、OECD(経済協力開発機構)の統計によると、2018年におけるイタリアの家計貯蓄率は2.4%に止まるのだとか。同じヨーロッパの国でも、ドイツ(9.9%)やスイス(17.8%)などと比べると大きな開きがあり、イタリア人の貯蓄額の低さを裏付ける結果となっています。

この調査結果を見て、最初に私が抱いたのは「さもありなん」という感想でした。イタリアの経済状況は一時期より少しは良くなっているとはいえ、決して楽観できる状況ではありません。

私がイタリアに引っ越したのは2012年のこと。ギリシャやスペイン、イタリアなどEUの主要国で次々と経済危機が起こっていた最中です。住み始めた当初は複数人でルームシェアをしていましたが、収入に比べて家賃が非常に高いイタリアでは(特に若年層は)珍しいことではありません。そして、同居人の中で定職についているのは4人中1人しかいませんでした。

それから7年が経ちましたが、イタリアの失業率は依然として高く、経済危機の真っ只中にあった2012年2月以降10%を下回った月はありません。とりわけ15~24歳の若者失業率は高く、なんと31.6%にものぼります(2018年11月)。日本の失業率が3.6%であることを考えると、状況の酷さが想像できるのではないでしょうか。

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最終更新:6/24(月) 13:39
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