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榎戸が雨の筑波を制しJ-GP2クラス初優勝。J-GP3は波乱の展開に/全日本ロード第4戦レース1

6/23(日) 0:10配信

オートスポーツweb

 6月22日、全日本ロードレース選手権第4戦のJ-GP3クラス、J-GP2クラス、ST600クラスの決勝レース1が筑波サーキットで行われた。J-GP3クラスは福嶋佑斗(Team Plusone+f)が、J-GP2クラスは榎戸育寛(SDG Mistresa RT HARC-PRO)が、ST600クラスは長尾健吾(NCXXRACING&善光会 TEAMけんけん)が優勝した。

【画像】ST600クラスは長尾健吾(NCXXRACING&善光会 TEAMけんけん)が今季初優勝を挙げた。

 全日本ロードの筑波ラウンドは、J-GP2クラス、J-GP3クラス、ST600クラスの3クラスがそれぞれ2レース制で開催。午前中の予選の後、午後から決勝レース1が行われた。

■豪雨で波乱の展開となったJ-GP3クラス
 予選でポールポジションを獲得したのは長谷川聖(CLUBY’s)、2番グリッドは鈴木大空翔(BATTLE FACTORY)、3番グリッドは村瀬健琉(ミクニ テリー&カリー)というフロントロウとなった。

 予選はドライコンディションで行われたJ-GP3クラスだったが、午後からサーキットに雨粒が落ち始める。27台20周で争われる決勝レース1のスタート直前になると雨脚は強まり、路面は完全なウエットコンディションに。レースは12時45分の定刻通りスタートを迎えた。

 ホールショットを奪ったのは鈴木、ポールスタートの長谷川は2番手で1コーナーを抜けていった。

 S字コーナー入口では大堀が長谷川のインを突いて3番手を奪うも、第1ヘアピンで大回りとなり、4番手に後退。3番手には長谷川の後方につけていた村瀬が続く。

 最終コーナーに入ると村瀬が長谷川をアウトからパスして2番手に浮上。トップを走る鈴木はオープニングラップを終えると2番手村瀬との差を2秒以上に広げた。

 2周目に入るとS字コーナーで木内尚汰(S-Speed)が転倒。マシンがコース上に残ったため赤旗中断となる。

 約7分の中断の後にレースはクイックリスタート方式で再開。スターティンググリッドは予選と同じ並びで5周減算の13周となった。

 リスタートでも鈴木がスタートを決めてホールショット。2番手に長谷川、3番手に村瀬と続いていく。最終コーナーに入ると村瀬が長谷川をパス、そのままホームストレートを抜けると鈴木を1コーナーで捕えてトップを奪う。

 鈴木をかわした村瀬は、ペースをあげ2番手を引き離しにかかるが、3周目の1コーナー立ち上がりでマシンが大きく振られ、コースオフ。転倒は免れ、再びコースへと復帰するが、5番手に順位を落とす。これによりトップは鈴木、2番手福嶋、3番手長谷川、という並びとなる。

 コースオフした村瀬は4周目に大堀和基(CLUB HARC-PRO.)をかわして4番手浮上。5周目に入ると鈴木、福嶋、長谷川、村瀬、大堀の5台がグループを形成していく。

 6周目には1コーナーで村瀬が福嶋をかわして2番手に浮上。ここで雨脚はさらに強まり、激しい水しぶきを巻き上げる状況に。トップグループが最終コーナー立ち上がると5番手を走行していた大堀がハイサイド転倒を喫して離脱する。

 8周目には長谷川がペースを落として5番手に後退。変わって後方から追い上げてきた特別参加枠で出場の濱田が4番手に上がる。

 9周を終えるとトップは鈴木と福嶋の2台に。11周目には2番手の福嶋がアジアコーナーで鈴木を捕えてトップを奪取する。

 残り2周になると福嶋がペースアップ。鈴木もぴたりとつけて福嶋を追うが届かず。福嶋が逃げ切って全日本初優勝、鈴木が2位、濱田が3位でチェッカーを受けた。

 J-GP3クラスの決勝レース1結果は以下の通り。

■全日本ロードレース第4戦筑波:J-GP3決勝レース1結果(20周/編集部集計)
天候:雨 路面:ウエット
Pos./No./Rider/Team/Motorcycle/Type/TotalTime/Delay
1/88/福嶋佑斗/Team Plusone+f/ホンダNSF250R/BS/15'02 814
2/11/鈴木大空翔/BATTLE FACTORY/ホンダNSF250R/DL/0.086
3/55/濱田寛太/ライダーズサロン横浜/ホンダNSF250R/DL/1.108
4/392/村瀬健琉/ミクニ テリー&カリー/ホンダNSF250R/DL/3.577
5/36/長谷川聖/CLUBY’s/ホンダNSF250R/BS/4.937
6/13/岡崎静夏/Kohara Racing Team/ホンダNSF250R/DL/7.940
7/14/中山愛理/TEAM SHOTA/ホンダNSF250R/BS/7.940
8/29/S.エージス/MIE Racing/ホンダNSF250R/DL/7.940
9/5/藤井謙汰/Kohara Racing Team/ホンダNSF250R/DL/9.840
10/17/太田虎之進/WJ-FACTORY/ホンダNSF250R/BS/14.789
11/20/高杉奈緒子/41PLANNING/KTM・RC250R/DL/17.659
12/9/山本恭裕/チームライフ・ドリーム北九州/ホンダNSF250R/DL/29.012
13/18/安村武志/犬の乳酸菌jp/ プリミティブRT/PRCS・PRCS3d/DL/29.012
14/52/藤田哲弥/TEAM MASSA-R/ホンダNSF250R/DL/31.019
15/21/村田憲彦/CLUBY’s/ホンダNSF250R/BS/36.507
16/31/西田信義/WJ-FACTORY/ホンダNSF250R/BS/39.387
17/16/白石玲菜/Dreamline Plusone/ホンダNSF250R/BS/40.224
18/71/成田彬人/Team P.MU 7C MIKUNI/ホンダNSF250R/DL/41.432
19/61/柳沢祐一/ENDLESS TEAM SHANTI/ホンダNSF250R/DL/41.549
20/32/三好菜摘/RG NIWA with オーテック・スズカ/ホンダNSF250R/BS/42.013
21/15/野澤秀典/ノザワレーシングファミリー/ホンダNSF250R/BS/43.900
22/54/江澤伸哉/team hiro’ck and HARC/ホンダNSF250R/DL/1'03.972
23/34/細谷翼/Team SRS-Moto/ホンダNSF250R/DL/2 Laps(リタイア)
-/64/大堀和基/CLUB HARC-PRO./ホンダNSF250R/BS/7 Laps(リタイア)
-/50/山田尚輝/team hiro’ck&HARC/ホンダNSF250R/DL/11 Laps(リタイア)
-/41/宇井陽一/41PLANNING/KTM・RC250R/DL/11 Laps(リタイア)
-/53/木内尚汰/S-Speed/ホンダNSF250R/DL/スタート出来ず

■雨のレース1制した榎戸育寛がJ-GP2初優勝
 予選でポールポジションを獲得したのは名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO.)、2番グリッドは岩﨑哲朗(OGURA CLUTH with RIDE IN)、3番グリッドは榎戸というフロントロウとなった。

 J-GP3クラスの赤旗中断によるリスタートにより約30分遅れでスタートしたJ-GP2クラス。決勝レース1は20周、11台によって争われた。

 迎えたスタートでホールショットを決めたのは3番グリットからスタートした榎戸。ポールスタートの名越は2番手に後退し、3番手には5番グリットスタートの作本輝介(Team 髙武 RSC)が続く。

 2周目に入ると榎戸は、2番手の名越以下を引き離しにかかる。しかし、名越も離されまいとペースを上げる。4周目にはコンマ5秒差まで縮めた。

 名越のペースアップに反応したのか、榎戸がペースアップ、縮まっていた名越との差を広げ始めた。

 6周目に入ると3番手争いが激化。作本を先頭に岩崎、阿部恵斗(webikeチームノリックヤマハ)、小谷咲斗(TEAM PLUSONE with TARO)の4台が並ぶ。

 8周目に岩崎が1コーナーのエンドで作本をかわして3番手浮上。その後、作本は阿部にも交わされて4番手に後退する。

 レースは折り返し地点を終え、トップの榎戸と2番手の名越の差は3秒以上に広げて単独走行に入っていく。

 13周目に入ると再び3番手争いが動く。1コーナーで阿部が岩崎をインからかわして3番手に浮上。15周目には1コーナーで阿部、岩崎、作本のスリーワイドとなり、これを作本が制して3番手を奪う。岩崎は4番手、阿部は5番手に下がった。

 16周目に入ると阿部のペースが落ち始め、3番手争いは作本と岩崎の2台となる。

 トップ独走の榎戸はファイナルラップに入るとそのままチェッカー。J-GP2クラス初優勝を挙げた。名越は9秒748差の2位でレースを終えた。

 3番手争いは最終ラップに入っても白熱。最後は作本がポジションを守り切り3位表彰台を獲得。岩崎は最終コーナーで作本に仕掛けようとするもバックマーカーに引っかかり、4位でチェッカーを受けた。

 J-GP2クラスの決勝レース1結果は以下の通り。

■全日本ロードレース第4戦筑波:J-GP2決勝レース1結果(20周/編集部集計)
天候:雨 路面:ウエット
Pos./No./Rider/Team/Motorcycle/Type/TotalTime/Delay
1/71/榎戸育寛/SDG Mistresa RT HARC-PRO/ハルク-プロHP6-q/BS/21'06.016
2/634/名越哲平/MuSASHi RT HARC-PRO./ハルク-プロHP6-q/BS/9.748
3/4/作本輝介/Team 髙武 RSC/モリワキMD600/BS/15.110
4/70/岩﨑哲朗/OGURA CLUTH with RIDE IN/カワサキZX-6R/PI/15.416
5/14/阿部恵斗/webikeチームノリックヤマハ/ヤマハYN6/BS/18.833
6/22/小谷咲斗/TEAM PLUSONE with TARO/ホンダHP6-q/BS/18.950
7/392/尾野弘樹/ミクニ テリー&カリー/スズキGSX-R600/DL/31.946
8/36/徳留真紀/マルマエMTR/ホンダHP6/BS/38.210
9/18/豊島怜/SpeedHeart DOGFIGHTR YAMAHA/ヤマハYZF-R6/DL/56.789
10/19/井手翔太/HiTMAN RC甲子園ヤマハ/ヤマハYZF-R6/DL/1 Lap
11/79/朝比奈正/アサヒナレーシング/ASAHINA・Z600/-/2 Laps

■ST600は長尾健吾が今季初優勝
 ST600クラスの予選では國峰啄磨(日本郵便 HondaDream TP)がポールポジションを獲得。長尾健吾(NCXXRACING&善光会 TEAMけんけん)が2番グリッド、岡本裕生(51ガレージニトロレーシング)が3番グリッドというフロントロウとなった。

 ST600クラスの決勝レース1は約40分遅れの15時09分にスタート。路面コンディションはウエットだが、J-GP2クラスの決勝レース1終わりまで振り続けた雨はスタート前にはほぼ止んでいた。

 迎えたスタート。2番グリッドスタートの長尾がホールショットを奪うが、イン側のラインをとった3番グリッドスタートの岡本がトップを奪う。長尾は2番手となり、ポールスタートの国峰は3番手に後退する。

 岡本はオープニングラップから2番手の長尾に1秒近いリードを築き、独走態勢を築こうとするが、長尾も離されまいとペースを上げる。

 5周目に入るとトップグループは岡本と長尾の2台に。路面が徐々に乾いていくなか、11周目に入ると長尾が岡本のスリップを使って並び1コーナーの進入でトップを奪取する。12周目には後方から迫ってきた奥田教介(Team MF & Kawasaki)が岡本を捕らえて2番手浮上。これで岡本は3番手に後退した。

 3番手に後退した岡本はペースが上がらず、後方から迫ってきた小山知良(日本郵便 HondaDream TP)に追いつかれてしまう。18周目に入ると1コーナーで小山が岡本に仕掛け、S字コーナーの入り口で3番手を奪う。岡本も負けずとヘアピンで小山をかわしポジションを守った。

 長尾はファイナルラップに入るとそのままチェッカーを受けて今シーズン初優勝。奥田は長尾との差を徐々に縮めていたが届かず、1秒859差の2位でレース1を終えた。

 3番手争いはファイナルラップに入っても続き、最後は第1ヘアピンで小山が岡本をかわして勝負あり。小山は3位表彰台を獲得し、岡本は4位でフィニッシュした。

 ポールスタートの國峰は15位でレースを終えている。

 ST600クラスの決勝レース1結果は以下の通り。

■全日本ロードレース第4戦筑波:ST600決勝レース1結果(20周/編集部集計)
天候:曇り 路面:ウエット
Pos./No./Rider/Team/Motorcycle/Type/TotalTime/Delay
1/50/長尾健吾/NCXXRACING&善光会 TEAMけんけん/ヤマハYZF-R6/BS/21'06.091
2/57/奥田教介/Team MF & Kawasaki/カワサキZX-6R/BS/1.859
3/230/小山知良/日本郵便 HondaDream TP/ホンダCBR600RR/BS/4.253
4/1/岡本裕生/51ガレージニトロレーシング/ヤマハYZF-R6/BS/4.921
5/6/南本宗一郎/AKENO SPEED・YAMAHA/ヤマハYZF-R6/BS/8.486
6/69/中村竜也/RS-ITOH&AUTOBOY/カワサキZX-6R/BS/16.555
7/97/佐野優人/BATTLE FACTORY/ホンダCBR600RR/BS/17.030
8/64/伊達悠太/BATTLE FACTORY & KIMA Racing/ホンダCBR600RR/BS/22.871
9/420/亀井駿/日本郵便 HondaDream TP/ホンダCBR600RR/BS/23.061
10/13/杉山優輝/MOTO BUM HONDA/ホンダCBR600RR/BS/23.242
11/12/古山颯太/伊藤レーシングBORG カスタム/ヤマハYZF-R6/BS/24.897
12/54/荒川晃大/MOTO BUM HONDA/ホンダCBR600RR/BS/25.323
13/98/佐野勝人/チーム阪神ライディングスクール/カワサキZX-6R/BS/28.930
14/39/和田留佳/will-raise racingRS-ITOH/カワサキZX-6R/BS/29.008
15/55/國峰啄磨/日本郵便 HondaDream TP/ホンダCBR600RR/BS/29.487
16/40/菅原陸/保険職人GBSレーシングYAMAHA/ヤマハYZF-R6/BS/29.610
17/48/横山尚太/ガレージL8 Racing Team/ヤマハYZF-R6/BS/30.179
18/51/関野海斗/51ガレージニトロレーシング/ヤマハYZF-R6/BS/30.950
19/41/田所隼/Honda Suzuka Racing Team/ホンダCBR600RR/BS/32.368
20/45/長尾健史/TEAMけんけん with BEE/ヤマハYZF-R6/BS/34.430
21/22/中山耀介/TEAM SHOTA/ヤマハYZF-R6/BS/41.334
22/090/斉藤魁/au・テルル MotoUP RT/ホンダCBR600RR/BS/41.451
23/53/家根谷大晟/Team MF & Kawasaki/カワサキZX-6R/BS/44.872
24/47/鈴木光来/ENDLESS TEAM SHANTI/ホンダCBR600RR/BS/46.096
25/46/中島元気/Honda浜友会浜松エスカルゴ/ホンダCBR600RR/BS/46.771
26/28/松川泰宏/MOTO BUM+SAI/ホンダCBR600RR/BS/51.330
27/88/名越公助/TEAM PLUSONE with TARO/ヤマハYZF-R6/BS/51.762
28/340/岡村光矩/KRP三陽工業&RS-ITOH/カワサキZX-6R/BS/53.401
-/14/行村和樹/Kohara Racing Team/ホンダCBR600RR/BS/12Laps(リタイア)
-/71/上原大輝/SDG Mistresa RT HARC-PRO./ホンダCBR600RR/BS/19Laps(リタイア)


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最終更新:6/29(土) 3:53
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