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血か紅か?『人間失格』小栗旬ビジュアルの秘密

6/24(月) 8:30配信

シネマトゥデイ

 小栗旬が稀代の作家・太宰治にふんする映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』(9月13日公開)で、太宰の唇が赤く染まったビジュアルについて、監督の蜷川実花にその意図を聞いた。口紅、そして血のようにも見える赤だが、そこにはどんな狙いがあるのか。

【動画】小栗旬の色香漂う『人間失格 太宰治と3人の女たち』予告編

 キャッチコピーに「死ぬほどの恋。ヤバすぎる実話。」とある本作は、太宰の代表作「人間失格」誕生秘話、そして彼のスキャンダラスな生きざまを、実話に基づくフィクションとして映画化。ティザービジュアルでは太宰の下に、正妻・美知子(宮沢りえ)、愛人で弟子の作家・静子(沢尻エリカ)、愛人で美容師の富栄(二階堂ふみ)を配置。本ビジュアルでは太宰の下に、3人の女たちのほか藤原竜也演じる坂口安吾をはじめとする5人の男性キャラを配置している。

 これら2種類のビジュアルのほか予告編でも共通して目を引くのが、太宰の赤く染まった唇だ。太宰のバックグラウンドを知らずとも興味をそそられる意味深な画(え)だが、蜷川監督は、2種類のビジュアルについて以下のように語っている。「太宰を知らない若い世代の人たちにも、ぱっと見で興味を持ってもらえるようなビジュアルを目指しました。太宰の唇の“赤”の色彩が際立つように、ティザービジュアルでは背景を真っ白の花に、そして本ビジュアルでも、私の写真としては、背景を控えめな色味にしています。とにかく、小栗さんがセクシーに見えるようにしたいという思いがありました」

 また、予告編では太宰と女たちの艶やかなラブシーンに加え、雪道に横たわる太宰に花が雪のように舞い落ちるシーン、水中に花々と共に沈んでいく姿などが見られるが、本作において「花」は重要な意味を持っているという。「女性たちにもそれぞれをイメージした花があって、美知子は菖蒲、静子は梅、富栄は椿です(※ポスタービジュアルのキャラクターの背景に置いている花)。また、(予告編で)雪道で横たわる太宰の上に白い花が雪のように降ってくるシーンでは、この3人以外にもきっといただろう太宰と関わった女性たちの思いをその花に託して表現したいと思っていました」

 蜷川監督の作品にはこれまでにも、印象的なモチーフが登場。初監督作『さくらん』(2007)では主人公・きよ葉(土屋アンナ)ら遊女を象徴するモチーフとして「金魚」を取り入れ、『ヘルタースケルター』(2012)では全身整形のモデル・りりこ(沢尻エリカ)を「青い蝶」で表現していた。(編集部・石井百合子)

最終更新:6/24(月) 8:30
シネマトゥデイ

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