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ステップ優勝の特典 前はレギュラー4試合出場、藤田光里は何を得た?

6/24(月) 19:38配信

ゴルフ情報ALBA.Net

<ユピテル・静岡新聞SBSレディース 最終日◇23日◇静岡カントリー 浜岡コース(静岡県)◇6424ヤード・パー72>

藤田光里&ママ 久々の優勝で“美人親子”が最高の笑顔

藤田光里がステップ・アップ・ツアーで初優勝を挙げた。伸ばし合いの展開となった最終日に、終始笑みを浮かべ、落ち着き払ったプレーぶりで4年ぶりの優勝。前回の優勝は2015年のレギュラーツアー「フジサンケイレディスクラシック」。下部ツアーとはいえ、長いあいだ勝利から遠ざかっていた選手の勝ちっぷりとは思えないほどの安定感を見せた。

復活を印象づける勝利だった。「出る試合でベストを尽くすだけ」とは、今季常に口にしてきた言葉だ。無欲を強調し、リードを持って迎えた最終ホールでも緊張感とは無縁の様子。勝利を決めた瞬間も涙はなく、両腕を上げて喜びを表現すると、その後は右手のコブシを何度も天に向かって突き上げた。

高校卒業後、すぐにプロテスト合格。その年のファイナルQTでトップになると、翌14年には初シードを獲得した。そして、フル参戦2年目の4月にツアー初優勝と、トントン拍子に階段を駆け上がるかに見えた。しかし、順風満帆のプロ生活は長続きはしなかった。父の急死、そして日常生活にも支障をきたすほどの左ヒジのケガもあってシード落ち。どん底を味わった。

昨年1月に左ヒジの手術を受け、ツアー復帰を果たしたものの、レギュラーツアー出場11試合で予選通過はわずかに1試合。それでも焦りはなく、「今年はステップ中心に出場して、ベストを尽くす」と決め19年シーズンに臨んでいた。レギュラーツアーには推薦で4試合に出場しているが、あくまでもステップ中心として出場してきた思いが結実した。

今季から、ステップの賞金ランキング1、2位は、来年のレギュラーツアー前半戦出場の権利が与えられる。昨年までは1位のみだったが、ツアー全体のレベルアップも加味され、2位も新たに加わった。まだ8試合が終わったばかりで12試合を残すが、藤田は現在同2位。この勢いを加速させれば、来年はレギュラー完全復帰も見えてくる。

さらに、今回の優勝は何をもたらすのか。16年までは、ステップ優勝者は原則翌々週からのレギュラーツアー4試合の出場権を得たが、17年にはこれが撤廃。14年の香妻琴乃がこの4試合ルールを生かしてシード権につなげたのは記憶に新しいが、今となってはこのような特典は存在しない。

そうはいっても、優勝者には別の特典が用意される。ステップ優勝者は当該年度のQTの2次までが免除され、ファイナルQTから出場できるというものだ。当然ここで上位に入れば、翌年のレギュラーツアー前半戦に出場可能。藤田はこの権利をこの段階で勝ち取ったため、今後のシーズンの進め方にも幅ができることになる。

リランキングでも40位前後に位置する藤田は、後半戦のレギュラーツアーへの出場も限定的とはいえ可能となる。今季の主戦場ととらえているステップで、さらに賞金上乗せを果たしてステップランキングで上を目指すか。レギュラー出場でシード権を目指すのか。ファイナルQTからの出場権を狙うのか。今回のステップ優勝は大きな意味を持つ1勝だったといえそうだ。

(撮影:上山敬太)<ゴルフ情報ALBA.Net>

最終更新:6/24(月) 19:58
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