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40歳目前、引きこもりがちだった僕が見つけた生きる希望 「思いを持って行動すればたくさんの人が協力してくれる」

6/24(月) 10:19配信

琉球新報

 【西原】自分の殻に引きこもりがちな生活から、沖縄県西原町でパイナップルづくりに奮起している人がいる。栽培初挑戦のミヤギユキオさん(42)=那覇市出身、仮名=だ。「自立し、生きる手段としてパイナップル栽培を選んだ。失敗するわけにはいかない」と力を込め、前を見詰める。土壌は、果樹には不向きで一般的ではないとされるアルカリ性のジャーガル(灰色の土)の畑だが、ミヤギさんはあえて未知の領域に挑んでいる。


 ミヤギさんは、人付き合いが苦手で定職に就いたこともあったが長続きしなかったと振り返る。40歳を目前に「このままではいけない」と焦る気持ちや将来への不安を抱いていた頃、農業を営む友人の野菜栽培を手伝ったことが営農を志すきっかけとなった。土と対話し、太陽を浴びる生活を送る中でミヤギさんは、次第に栽培することに興味を持った。パイナップルは、幼い頃から食していた親しみがある味で、栽培への思いを込めた。

 パイナップルの苗は、東村の農家から購入した「ゴールドバレル」を使用。約30坪の畑で昨年から試験的に栽培を始めた。2度の大型台風を乗り越え、今年2月には自然出蕾(しゅつらい)して花を咲かせた。紫色の小さな花から甘い蜜を出し、約60玉が顔をのぞかせている。

 順調に成長していることへの喜びを語り、将来は観光農園も視野に入れているというミヤギさん。「人生に希望がなかった僕でも思いを持って行動を起こせばたくさんの方が協力してくれる。今年の夏に収穫するものはお世話になった方々に贈りたい」と話し、来年以降の本格的な出荷に向けて栽培に力を注いでいる。
 (中川廣江通信員)

琉球新報社

最終更新:6/24(月) 10:19
琉球新報

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