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FRB、ハト派急旋回のドタバタ劇。「鏡に映った自分」に怒るトランプ大統領

6/24(月) 12:11配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

注目された6月18~19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)は、アメリカの政策金利である「フェデラルファンド(FF)金利」の誘導目標を2.25~2.50%に据え置くことを決定した。

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FOMCの会合後に公表された声明文の修正ポイントは2点。

(1)利上げに「忍耐強く(patient)」あるとの文言を削除したこと、その代わりに(2)「適切に行動する(act as appropriate)」との文言を加えたことである。

さらに「見通しに対する不透明感が高まった(uncertainties about this outlook have increased)」との記載も加わったことを踏まえれば、利下げの“露払い“という整理で良さそうだ。

焦点は利下げの「有無」から「幅」へ

今回はセントルイス連銀のブラード総裁が0.25%の利下げを主張して却下されているが、FOMCメンバーの金利見通し(ドットチャート)では2019年末までに0.25%か0.5%の利下げを見込むメンバーが17人中8人と半数近くに達している。

年内の焦点は利下げの「有無」ではなく「幅」(0.25%なのか、0.5%なのか)に移ったと考えて良いだろう。

ドットチャートを詳しく見ていくと、前回公表された3月時点では17人中11人が現状維持、4人が1回利上げ、2人が2回利上げを想定していた。つまり、利下げを視野に入れていたメンバーはいなかった。

だが、今回は17人中1人が1回利上げ、8人が現状維持、1人が1回利下げ、7人が2回利下げとかなり大きく変わっている。

2回利下げの7人は「0.25%×2回」か「0.5%×1回」を意味しているため、「7月に0.5%」という腹積もりのメンバーも含むかもしれない。

【図表】は、年4回目の利上げを決断した直後となる2018年12月と今回について、ドットチャートを比較したものである。もはや想定している政策金利の軌道は半年前と別物であり、2020年末などは1%も齟齬が出ている。

2019年末は中央値・最頻値ともに2.375%なので2018年末から0.5%程度の下方修正にとどまっているように見えるが、上述したようにこれは8人が現状維持を予想した結果である。半数近いメンバーは利下げを予想している実情があるため、図が示すイメージ以上にドットチャートは下方修正されていると考えて良い。

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最終更新:6/24(月) 14:05
BUSINESS INSIDER JAPAN

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