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【特集】「アフターピル」を市販薬に...声をあげる女性たち

6/24(月) 14:49配信

MBSニュース

「アフターピル」という薬をご存じでしょうか。避妊が失敗したあとに飲む緊急の避妊薬です。性交後にできる避妊として、望まない妊娠を防ぐ「最後の砦」とも言われています。今は医者の処方が必要なアフターピルを薬局でも手に入るようにしようと活動を続ける女性を取材しました。

多様な避妊方法を広める活動をする女性、きっかけは…

『バイト先の店で店長に無理やりセックスをされました』
『初めてセックスをしたとき、彼が避妊をしてくれませんでした』

これらのメッセージはあるサイトに寄せられたものです。そのサイトは様々な避妊の情報が書かれているものでした。

「だいたい今、1日460人が日本では中絶をしています。妊娠した女性のうち6人に1人が日本では中絶している」(福田和子さん)

サイトを作ったのは福田和子さん(24)。今年3月に大学を卒業し、多様な避妊方法を広める活動をしています。この日は国際基督教大学の学生らに海外での避妊のケースなどを紹介しました。

「コンドームって、女性がつかう女性用のコンドームもあるの知ってました?避妊注射は1回打つと3か月間、避妊ができるというものです」(福田和子さん)

福田さんは大学で性に関する日本の産業の歴史などを学びました。いまの活動を始めるきっかけになったのは、留学先のスウェーデンでの経験です。日本と比べて性の支援が充実していることに衝撃を受けたと言います。

「避妊の選択肢があったり、アクセスが良かったり、若者でも気軽に安心して相談できる場所がある現状を目の当たりにして、あまりにも(日本と)違うなって。スウェーデンが特殊というより日本がその部分欠けてるなって感じたので、なんとかなってほしいというのがすごくあって、始めました」(福田和子さん)

福田さんが特に驚いたのがある薬でした。それが「アフターピル」です。アフターピルは避妊を失敗した、あるいは避妊をしなかった性行為の後に飲む緊急避妊薬です。性交後72時間以内の服用で81%の避妊効果があります。WHOはアフターピルを副作用の少ない安全な薬と認定していて、多くの国では薬局で数百円から数千円程度で販売しています。

2017年度の日本での人工妊娠中絶は16万4621件。避妊の失敗などによる予期しない妊娠は、女性の心と体に大きな負担を強います。さらに、厚生労働省によりますと、子どもの虐待死の49%が想定外の妊娠であることがわかりました。望まない妊娠は生まれてくる子どもの命にも影響を及ぼしているのです。こうした不幸を減らすために避妊のコントロールが必要ですが、日本では男性主導の避妊が一般化していることが問題だと福田さんは考えています。

「ちゃんと避妊をしようとして失敗した方もすごく多くて、コンドームだけ一辺倒になってしまうと、男性が本当にその気なくなったら、もうおしまい、みたいな。その脆弱性が圧倒的に女性にある状況になる」(福田和子さん)

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最終更新:6/25(火) 10:05
MBSニュース

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