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人気の軽自動車売れすぎ注意? 販売好調の陰には日本の不安な将来像が見えていた

6/24(月) 7:10配信

くるまのニュース

新車販売の約4割を占める軽自動車

 昨今は軽自動車が人気です。ひと昔前とは違い、デザインも性能も普通車とあまり変わらなくなっており、ファーストカーとして使用するユーザーも増えています。

N-BOXだけじゃない! いま人気の軽自動車をまとめてチェック

 2019年5月の販売台数を見ると、1位はホンダ「N-BOX」(派生車種のスラッシュを含む)、2位はスズキ「スペーシア」、3位は日産「デイズ」(ルークスを含む)で、上位3車はすべて軽自動車でした。

 4位は普通車のトヨタ「プリウス」ですが、5位は再び軽自動車のダイハツ「タント」、6位はダイハツ「ムーヴ」(キャンバスを含む)と続きます。その結果、新車として販売されたクルマの38%が軽自動車となり、売れ筋のカテゴリーであることがわかります。

 メーカー別に見ると、軽自動車比率を急速に高めたのがホンダです。2019年5月には、新車として販売されたホンダ車のうち、N-BOXが37%に達しました。「N-WGN」などを含めた軽自動車全体で見ると52%です。

 2019年7月18日にはN-WGNのフルモデルチェンジもおこなわれるので、ホンダの軽自動車比率は60%から70%になるかも知れません。これはスズキの82%に近づく勢いです。

 また、2019年3月にフルモデルチェンジしたデイズの売れ行きが好調で、日産も軽自動車の販売比率が37%に達しました。

 軽自動車は日本独自の規格で、メーカーも力を入れて商品開発をおこなうため、売れて当然といえるでしょう。しかし軽自動車がたくさん売れて、小型/普通車の販売比率が下がると弊害も生じてきます。

 弊害のひとつとして挙げられるのは、税収不足です。軽自動車は購入時に納める自動車取得税(地方税)の税率が低く、自家用車は取得価格の2%です。小型/普通車は3%なので、軽自動車は取得税を安く抑えられます。つまり、税収が下がというわけです。

 軽自動車は自動車重量税(国税)も軽減され、車両重量が1001kgから1500kgの小型/普通車と比べると、税額は27%と安いです。

 軽自動車税(地方税)は、自家用乗用車の場合で年額1万800円となります。小型/普通車の自動車税(地方税)は、現時点では税額が最も安いエンジン排気量1リッター未満の車種でも、年額2万9500円になり、軽自動車なら税額を37%以下に抑えられるのです。

 このように、軽自動車は節税効果が優れているため、軽自動車が増えて小型/普通車が減ると、地方税収は大幅に減額されます。

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最終更新:6/24(月) 11:39
くるまのニュース

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