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F・トーレス、スペイン紙に引退発表後の心境を語る「引退はスペインへの郷愁のためじゃない。日本は素晴らしい国」

6/24(月) 22:01配信

GOAL

先に現役引退を発表した元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスが、スペイン紙に対して現在の心境を語っている。

8月23日のヴィッセル神戸戦で、18年に及ぶ長いキャリアに幕をおろすことになるF・トーレス。同選手はスペイン『アス』の旧知の仲である著名記者、ハビエル・マタジャナス氏とのインタビューに応じ、引退発表後の気持ちを素直に述べた。

フットボール史にその名を深く刻むF・トーレスはまず、今季限りでの引退が長い時間をかけて下した決断であったことを告白している。

「考えた末に決めたことだ。同業者が同じ決断を下したときには、とても悲しくなったね。ジェラードが引退したときには寒気がして、こう言ったものだよ。もういい、終わったんだ、これ以上彼のプレーを見れない、彼と楽しむことができたし、彼と話し合えることはいっぱいある、ってね。(引退は)本当に自分の番が回ってきたと感じるまでは、絶対に回ってこないことのようにも思えていた。色々なことを考慮して、それが最善だと考えるまでは、ね」

「アトレティでそうしたように、しっかり別れを告げられるタイミングを探したよ。決断を下してクラブ(サガン鳥栖)に伝えたとき、社長はショックを受けていた。そこから、僕の意思が確かなものなのか、どうやって取り扱っていくべきなのか、自分にクラブと関係を保ち続ける考えがあるのか、といった話し合いが行われることになり、発表が遅くなっていった。でも、この決断は考え抜いた末の、100%納得いくものなんだ」

また、母国スペインに郷愁を誘われたのか、との問いには次のように返答している。

「いいや。僕は日本での日々を家族と一緒に楽しんでいるし、ファンタスティックな経験をさせてもらっている。僕たちは高潔な心を持った人々がいる、とても素晴らしい国を知り、本当に多くのことを学ばせてもらったんだ。ただフットボール的には、自分自身に求めるレベルにもう少ししたら届かなくなる、快い状況ではなくなるということに気づいた。だから誠実になって、その瞬間が訪れる前に別れを告げることを選ばせてもらった」

「契約は来季まで残っているけど、でもそれをまっとうするかどうかという問題じゃない。全員にとって最良の形でなくてはダメなんだ」

Jリーグでは以前のようなゴール数を記録できなかったF・トーレスだが、そうした成績面も決断を下すことにつながったのだろうか。

「自分の成果は決断に影響していない。フィジカル面よりも、メンタル面によって導かれたことだった。もちろん、そうしたすべてが、どんどんつらくなっていくわけだけど。自分がどうなっていくのかなんて、予想がつくものではないんだ。僕は完全なる冒険に乗り出して、こうなったということだよ」

またJリーグについては、さらなる成長の伸びしろがあるとの見解を述べている。

「巨大なポテンシャルを持ったリーグで、素晴らしい選手が何人もいる。もっと形をつくることができるし、その伸びしろははかり知れないものがある。文化的衝突も存在していて、様々なことで改善していけるはずだが、素材は素晴らしく大きなポテンシャルがあるね」

F・トーレスは、35歳での引退が早いのではないかとの問いかけにも、後悔がないことを強調する。

「35歳はまだ若いと言われるね。自責に念に駆られないためにも、ほぼ37歳までプレーして、契約をまっとうすることだって考えた。が、ここで終わりにしたいんだ。練習が辛いものになることは望まない。最後の日までフットボールを楽しめたという感覚で引退したいんだよ」

「本当に長い時間だった。17歳でデビューして、多くの試合、多くの負傷を経験した。世界最高峰の三リーグで、トップレベルでプレーしたことはフィジカル的な消耗を強いられた。でも、もう一度やり直せるとしても、同じように負傷しながらでもプレーしているだろう」

引退後の予定については、サガン鳥栖のアドバイザーを務める以外は白紙のようだ。

「とりあえずは休むよ。サガン鳥栖には協力していきたいし、自分の経験からクラブの成長を助けられたらと思う。彼らのイメージが世界の中でも重要なものであり続けるためにも。彼らは日本で成長を続け、世界に出ることを望んでいる。そういった点で助けになりたいんだ。それ以外で、短期的なプランは存在しない」

「どれくらいになるか分からないが、僕は休むため、家族と過ごすため、これまでの長い仕事の成果を味わうための時間を勝ち取っている。今後に備えるための時間でもあるね」

監督になる考えはあるのだろうか。

「ここ数年は、監督になることも考えている。これまで、そんなことは頭になかったが、ピッチに近い場所にいられる方法だと思えるようになった」

「僕は多くの素晴らしい監督から、様々なことを学べるという運に恵まれた。選手という存在は不運なことに、学んだことや吸収したことを意識せず、年齢を重ねて手段が限られてから、ようやく経験を生かすようになる。だから最近に、監督になる考えが浮かんだんだ。もちろん、それは才能も必要となることだけど」

「引退してから、自分にその適正があるのかを見定めることになる。監督講習をはじめ、様々な講習を受けて、人生が自分をどこに導くていくのかを確かめたい。どんな選択肢にも、惹かれないかもしれないけどね」

最終更新:6/27(木) 19:35
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