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SBK第7戦イタリアのレース2でカワサキが表彰台を独占。レイはダブルウインで今季4勝目を挙げる

6/24(月) 10:40配信

オートスポーツweb

 スーパーバイク世界選手権(SBK)第7戦イタリア(ミサノ)がミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、レース1、レース2でジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)が優勝。レース2ではカワサキが表彰台を独占した。

 今大会も高橋裕紀(モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム)がレオン・キャミアの代役として参戦。また、ミケーレ・ピロがバーニーレーシングチームからエントリーした。

 さらに初日のフリー走行2回目では、マイケル・ファン・デル・マーク(パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム)がハイサイド転倒。ファン・デル・マークは肋骨や右手首を骨折し、第7戦イタリアを欠場することとなった。

 スーパーポールによってポールポジションを獲得したのはレイ。サンドロ・コルテセ(GRTヤマハ・ワールドSBK)が2番手、トム・サイクス(BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)が3番手でフロントロウに並んだ。アルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)は5番グリッドを獲得している。

■レース1:赤旗中断のウエットレースでレイが今季4勝目
 レース1は雨によりスタートディレイ。約25分遅れでレースが始まった。レース1のコンディションは気温23度、路面温度25度、路面状況はウエット。

 ポールポジションからホールショットを奪ったのはレイ。レイにアレックス・ロウズ(パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム)、サイクスが続く。レイとロウズがテール・トゥ・ノーズでオープニングラップを終えたが、2周目1コーナーの飛び込みでロウズがレイを交わしてトップを奪取。ロウズは2周目、さらに3周目にもファステストをたたき出すと、レイを引き離しにかかる。

 しかし4周目、赤旗が提示。天候の悪化によりレースは一時中断となった。その後、約30分の中断を経て、周回数18周でレースが再開。グリッド順は赤旗中断前のポジション順となり、ロウズがポールポジション、2番手にレイ、3番手にサイクスが並んだ。

 2回目のスタートでトップに立ったのはやはりレイだった。レイは4周目でファステストラップをたたき出して先頭をキープ。しかし2番手のロウズもレイを逃さない。ロウズは5周目に自己ベストをマーク。引き続き、レイを追う。

 7周目の8コーナー、ロウズがブレーキングでレイにインに飛び込み、オーバーテイク。ついにトップに浮上した。ロウズはレイを交わすとその差を広げていく。

 ロウズはレイに対し1秒以上のアドバンテージを築いてトップを走行していたが、9周目、11コーナーでロウズがまさかのスリップダウン。転倒を喫し、そのまま痛恨のリタイアとなった。

 代わってレースリーダーとなったレイはすでに2番手のサイクスに対し5秒以上の差をつけており、この時点で単特トップ。2番手はサイクス、3番手にハスラムがつける。そして、5番手スタートのアルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)が4番手につけていた。

 そんな12周目8コーナーで、3番手を走行中だったハスラムがクラッシュ。バウティスタが3番手に浮上する。

 レイはそのままトップを守り切り、今季3勝目となる優勝を果たした。2位でチェッカーを受けたのはサイクスで、BMWモトラッド・ワールドSBKチームに移籍後初、SBKでファクトリー体制を復活させたBMWとしても初の表彰台獲得となった。3位にはバウティスタが入り表彰台の最後の一角を手にしている。

 また、高橋裕紀(モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム)がこのレースで8位フィニッシュ。自身としてもSBKにおける自己最高位を獲得し、同時にこの結果はモリワキ-アルティア・ホンダ・チームにとっても今季ベストリザルトとなった。

 同じくモリワキ-アルティア・ホンダ・チームの清成龍一も14位フィニッシュを果たし、ポイントを獲得している。

■SBK第7戦イタリア レース1順位結果(18周) ※赤旗中断から再開後のレース結果
Pos./No./Rider/Team/Machine/Time/Gap
1/1/J.レイ/カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR)/32'16.526
2/66/T.サイクス/BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR)/3.692
3/19/A.バウティスタ/Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R)/7.756
4/76/L.バズ/テンケイト・レーシング(ヤマハYZF-R1)/12.932
5/7/C.デイビス/Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R)/15.801
6/33/M.メランドリ/GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1)/41.963
7/11/S.コルテセ/GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1)/45.967
8/72/高橋裕紀/モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR)/46.479
9/87/L.ザネッティ/モトコルサ・レーシング(ドゥカティパニガーレV4 R)/47.695
10/36/L.メルカド/オレラック・レーシングVerdNatura(カワサキZX-10RR)/48.026
11/52/A.デルビアンコ/アルティア・ミエ・レーシングチーム(ホンダCBR1000RR)/49.700
12/81/J.トーレス/チーム・ペデルチーニ・レーシング(カワサキZX-10RR)/49.833
13/97/S.カヴァリエリ/モトコルサ・レーシング(ドゥカティパニガーレV4 R)/1'08.793
14/23/清成龍一/モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR)/1'13.510
15/28/M.ライターベルガー/BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR)/1'36.134
RET/54/T.ラズガットリオグル/ターキッシュ・プセッティレーシング(カワサキZX-10RR)/1 Lap(リタイア)
RET/91/L.ハスラム/カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR)/6 Laps(リタイア)
RET/21/M.ルーベン・リナルディ/バーニーレーシングチーム(ドゥカティ パニガーレV4 R)/8 Laps(リタイア)
RET/22/A.ロウズ/パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム(ヤマハYZF-R1)/10 Laps(リタイア)
RET/51/M.ピロ/バーニーレーシングチーム(ドゥカティ パニガーレV4 R)/10 Laps(リタイア)
RET/9/D.シュミッター/iXSレーシング・パワード・バイYART(ヤマハYZF-R1)/10 Laps(リタイア)


■スーパーポール・レース:レイが2番手走行中に転倒。バウティスタが今季14勝目
 日曜は前日とは打って変わって好天に恵まれ、スーパーポール・レースは気温25度、路面温度36度のドライコンディションで行われた。

 このレースでは、マルコ・メランドリ(GRTヤマハ・ワールドSBK)が6グリッド降格となり、19番手スタート。第6戦ヘレスのレース2での転倒時、チャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)を巻き込んだことがペナルティの原因だ。

 ポールポジションからホールショットを奪ったのはレイ。レイにコルテセ、バウティスタが続いていたが、オープニングラップでバウティスタがコルテセから2番手を奪い、レイを追う。レースは序盤から先頭のレイ、2番手のバウティスタが抜け出す展開となり、2周目を終えるころには3番手のコルテセに対し1秒以上の差を築いていた。

 3周目、メインストレートの加速でレイを抜き去ったバウティスタが1コーナーに先頭で飛び込み、トップに浮上。バウティスタは3周目にファステストラップをマーク。レイとの差を少しずつ広げていく。

 レース折り返しの5周を終え、トップはバウティスタ、2番手にレイ、3番手にコルテセ。4番手にはロウズ、5番手にサイクスが続く状況。

 しかし3番手走行中のコルテセが残り4周の16コーナーでスリップダウン。勢いよくアウト側のグラベルに滑っていったコルテセは、ここでリタイアとなった。さらに残り3周、2番手走行中のレイが10コーナーで転倒を喫する。

 マシンはスリップダウンのようにコーナーのイン側である右側に倒れ、必然的にそのマシンのイン側に体を倒しこんでいたレイも路面に体を押し付けられる形になる。レイはそのままハンドルを離さず、スピードが完全に落ちていたマシンはグラベルに滑って行くこともなくその場でレイを下敷きにして1回転して停止するという、奇妙な転倒となった。レイは大きな怪我はなかったようで、すぐさまマシンを起こし、レースに復帰している。

 レイの転倒により、2番手にはロウズ、3番手にサイクスが浮上。しかし、サイクスのすぐ背後にハスラムとトプラク・ラズガットリオグル(ターキッシュ・プセッティレーシング)が迫る。

 最終ラップ、サイクスが突然のスローダウン。ハスラムが3番手、ラズガットリオグルが4番手に浮上する。

 一方、先頭のバウティスタは2番手以下に7秒以上のアドバンテージをもって、トップでチェッカー。バウティスタにとって今季14勝目の勝利となった。2位にはロウズが入り、3位はハスラムが獲得した。

 転倒からレースに復帰したレイは5位でフィニッシュ。高橋は14位、清成は15位だった。

■SBK第7戦イタリア スーパーポール・レース順位結果(10周)
Pos./No./Rider/Team/Machine/Time/Gap
1/19/A.バウティスタ/Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R)/16'01.109
2/22/A.ロウズ/パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム(ヤマハYZF-R1)/7.261
3/91/L.ハスラム/カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR)/9.154
4/54/T.ラズガットリオグル/ターキッシュ・プセッティレーシング(カワサキZX-10RR)/9.405
5/1/J.レイ/カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR)/12.835
6/33/M.メランドリ/GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1)/13.056
7/21/M.ルーベン・リナルディ/バーニーレーシングチーム(ドゥカティ パニガーレV4 R)/13.688
8/51/M.ピロ/バーニーレーシングチーム(ドゥカティ パニガーレV4 R)/15.104
9/36/L.メルカド/オレラック・レーシングVerdNatura(カワサキZX-10RR)/17.310
10/87/L.ザネッティ/モトコルサ・レーシング(ドゥカティパニガーレV4 R)/18.742
11/81/J.トーレス/チーム・ペデルチーニ・レーシング(カワサキZX-10RR)/19.674
12/76/L.バズ/テンケイト・レーシング(ヤマハYZF-R1)/19.941
13/28/M.ライターベルガー/BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR)/23.350
14/72/高橋裕紀/モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR)/25.652
15/23/清成龍一/モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR)/36.196
16/9/D.シュミッター/iXSレーシング・パワード・バイYART(ヤマハYZF-R1)/39.260
17/7/C.デイビス/Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R)/45.423
RET/66/T.サイクス/BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR)/1 Lap(リタイア)
RET/11/S.コルテセ/GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1)/4 Laps(リタイア)
RET/52/A.デルビアンコ/アルティア・ミエ・レーシングチーム(ホンダCBR1000RR)/6 Laps(リタイア)
RET/97/S.カヴァリエリ/モトコルサ・レーシング(ドゥカティパニガーレV4 R)/1周できず


■レース2:レイが接戦制し優勝。カワサキが表彰台を独占
 レース2はスーパーポール・レースの結果により、ポールポジションにバウティスタ、2番手にロウズ、3番手にハスラムが並び、レイは5番グリッドについた。

 気温27度、路面温度45度、ドライコンディションでレースがスタート。ホールショットを奪ったのはポールポジションスタートのバウティスタ。そこにハスラム、ラズガットリオグル、レイが続く。

 トップを走るバウティスタは、じわじわと2番手以下を引き離しつつあるようだったが、2周目の4コーナーでスリップダウン。バウティスタにとって第6戦ヘレスのレース2と合わせ、今季2度目のレース中の転倒となった。バウティスタはその後、マシンを起こしてレースに復帰している。

 バウティスタに代わってトップに立ったのはハスラム。しかしそのすぐ後方にレイ、ラズガットリオグル、メランドリが連なる状況だ。

 4周目、ラズガットリオグルがレイを交わして2番手に浮上。さらに5周目1コーナーではハスラムのインを突いてオーバーテイクし、トップを奪取。カワサキのプライベーターチームライダーであるラズガットリオグルが、カワサキのファクトリーチームライダーであるハスラム、レイを抑えてレースをリードする。

 ラズガットリオグルはトップを快走。しかしその背後には、ほぼ同じラップタイムでレイが続いていた。10周目を迎えるころにはラズガットリオグル、レイのふたりが抜け出し、その約2秒後方に3番手のハスラムが続く。

 ハスラムはラズガットリオグル、レイから遅れ、メランドリとともに3番手争いを展開していたが、13周目、メランドリが8コーナーで転倒。ハスラムが3番手をキープする。

 残り4周、ラズガットリオグルの背後で周回を重ねていたレイが仕掛けた。1コーナーでラズガットリオグルのインを突いてオーバーテイク。ついにレース終盤、レイがトップに立った。ラズガットリオグルは最終ラップ、8コーナーでレイのインに飛び込んだものの、レイがクロスラインで抜き返し、トップを譲らない。

 レイはそのままトップを守り切り、第7戦イタリアでレース1に続くダブルウインを挙げた。ラズガットリオグルは2位フィニッシュで、自己ベストリザルトを獲得するとともに、レースではトップを走るポテンシャルを見せた。

 3位にはレース終盤にロウズとポジションを争いながらもその座を守り切ったハスラム。カワサキが表彰台を独占する結果となった。ちなみにこの日ポディウムに立ったレイ、ラズガットリオグル、ハスラムは、Kawasaki Racing Teamから2019年の鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦するチームメイトである。

 バウティスタは14位フィニッシュ、モリワキ-アルティア・ホンダ・チームの高橋は残り3周16コーナーで転倒リタイア。清成は17位でチェッカーを受けた。

 スーパースポーツ世界選手権(WSS)では、序盤はルーカス・マフィアス(Kawasaki Puccetti Racing)がトップを守っていたが、中盤以降はヤマハのフェデリコ・カリカスロ(BARDAHL Evan Bros. WorldSSP Team)、ランディ・クルメンナッハ(BARDAHL Evan Bros. WorldSSP Team)によってトップ争いが展開された。最終ラップまで持ち越された優勝争いは、クルメンナッハが制した。2位はカリカスロ、3位にはカワサキのマフィアスが入った。

 大久保光(Kawasaki Puccetti Racing)は9番手からスタートし5周目には5番手に上がると、そのポジションを守り切り、5位フィニッシュを果たした。

 また、スーパースポーツ世界選手権300(WSS300)の岡谷雄太(DS Junior Team)は19位でフィニッシュしている。

 以下、SBK第7戦イタリア レース2の順位結果。

■SBK第7戦イタリア レース2順位結果(21周)
Pos./No./Rider/Team/Machine/Time/Gap
1/1/J.レイ/カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR)/34'06.731
2/54/T.ラズガットリオグル/ターキッシュ・プセッティレーシング(カワサキZX-10RR)/0.381
3/91/L.ハスラム/カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR)/5.880
4/22/A.ロウズ/パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム(ヤマハYZF-R1)/6.203
5/21/M.ルーベン・リナルディ/バーニーレーシングチーム(ドゥカティ パニガーレV4 R)/7.147
6/66/T.サイクス/BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR)/7.682
7/7/C.デイビス/Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R)/10.916
8/51/M.ピロ/バーニーレーシングチーム(ドゥカティ パニガーレV4 R)/14.268
9/87/L.ザネッティ/モトコルサ・レーシング(ドゥカティパニガーレV4 R)/20.043
10/81/J.トーレス/チーム・ペデルチーニ・レーシング(カワサキZX-10RR)/22.127
11/28/M.ライターベルガー/BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR)/27.107
12/76/L.バズ/テンケイト・レーシング(ヤマハYZF-R1)/27.475
13/97/S.カヴァリエリ/モトコルサ・レーシング(ドゥカティパニガーレV4 R)/36.333
14/19/A.バウティスタ/Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R)/37.033
15/11/S.コルテセ/GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1)/47.697
16/33/M.メランドリ/GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1)/50.834
17/23/清成龍一/モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR)/1'05.352
RET/36/L.メルカド/オレラック・レーシングVerdNatura(カワサキZX-10RR)/3 Laps(リタイア)
RET/72/高橋裕紀/モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR)/4 Laps(リタイア)
RET/52/A.デルビアンコ/アルティア・ミエ・レーシングチーム(ホンダCBR1000RR)/12 Laps(リタイア)



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最終更新:6/24(月) 11:45
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