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ジョンソン前英外相、交際相手と口論し通報される 次期首相の有力候補

6/24(月) 12:32配信

BBC News

イギリスの与党・保守党党首選に立候補しているボリス・ジョンソン前外相は22日、恋人の自宅で相手と激しく口論したため隣人が警察を呼んだ出来事について、コメントを拒否した。

英紙ガーディアンによると、キャリー・サイモンズ氏の自宅の隣人は21日未明、隣の家から「ものを叩く音やバタンという音」のほか、サイモンズ氏がジョンソン氏に「触らないで」、「出て行って」と言う声を聞き、警察に通報した。サイモンズ氏は、2018年からジョンソン氏と交際している。

ロンドン警視庁は、通報された住所の住民から話を聞き、全員が無事だと判断したとして、これ以上この件を調べるつもりはないと明らかにした。

22日にバーミンガムで行われたイベントに出席したジョンソン氏は、司会者から何度もこの件について質問されたが、国民は「(それについて)聞きたくないだろう」として回答しなかった。

保守党選の決選投票でジョンソン氏と戦う、ジェレミー・ハント外相は23日付の英紙タイムズに寄稿し、自分はジョンソン氏の私生活には興味がないが、どうやって10月31日にブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)を実現するつもりかをはじめ、政策方針について国民の「精査を避けるべきではない」、「ボリス、卑怯者になるな」と釘を刺した。「この国で最も厳しい職につきものの激しい精査に自分は耐えられると、国に示すべきだ」として、25日夜にスカイテレビでの討論に出席するよう求めた。

■「公の関心事」

サイモンズ氏の隣人は、女性の叫び声や大きな物音を聞き、安全を心配して警察に通報したという。

ガーディアンが入手した口論の録音では、ジョンソン氏は家を出ていくことを拒否。サイモンズ氏に自分のパソコンから「離れろ」と言った後、大きな物音がしたという。

同紙によると、録音でサイモンズ氏はジョンソン氏が赤ワインでソファを台無しにしたと責め、「なにもかもどうでもいいと思ってるでしょう。わがままだから。お金だろうが何だろうが、どうでもいいのよね」と非難していたという。

この隣人のトム・ペン氏は、「全員が無事だとはっきりした後、公の重要な関心事だと思ったため、ガーディアンに連絡した」と話している。

「この国の次の首相におそらくなりそうな人物が、その発言と行動と態度の全てについて、説明責任を問われるのは、当然のことだと思う」とペン氏は述べた。自分の政治的立場については、「自分も、ロンドン市民の多くと同じように、欧州連合(EU)残留に投票した。自分の政治関与はそこまでだ」と説明した。

ジョンソン氏は翌22日、司会者イアン・デイル氏から何度もこの件について質問されたが、回答しなかった。

■国民の関心事

質問に答えなかったことを批判されると、直接この件に言及はしなかったものの、「国民は私がイギリスのために何がしたいかを聞きたいと思っている」と話した。

デイル氏はさらに、「あなたの家に警察が呼ばれたら、それは国民全員の関心事となる」と畳み掛けた。

「あなたは保守党党首だけでなく首相の座をかけて選挙活動をしていて、あなたの政治に好意を持っているたくさんの人があなたの人となりを問題視している。あなたにはそれに答える義務がある」

これに対してジョンソン氏は、質問には「納得できる」とした上で、「自分は政治の公約を守る男だ」と説明した。

デイル氏はこの後も質問を重ねたが、ジョンソン氏は「さっき言ったことからも明らかだが」これ以上この件についてコメントしないと一蹴した。

イベントの観客からはデイル氏に対して批判的なブーイングもあった。これについて、ジョンソン氏が「素晴らしい人物にブーイングしてはいけない」といさめる場面もあった。

対立候補のハント氏は

ハント外相は23日には英スカイニュースに対して、「首相になりたい人物はあらゆることについて質問に答えるべきだが、私は誰かの人格について何か言うつもりはない」と述べていた。

その半面、イギリスはブレグジットをめぐって「きわめて深刻な状況」にあるため、ジョンソン氏と交際相手の口論は「党首選の討論には無関係だ」としている。

「私生活での出来事は本人の問題だ。国民が気にしているのは、もっと別のことだ。自分たちにとって最大の憲政の危機から脱出できるよう、イギリスの舵取りをする賢い首相は、いったい誰なのかということだ」

その上でBBCの取材でハント氏は、ジョンソン氏がブレグジットにまつわる「難しい」質問に答えていないと批判し、テレビでの公開討論に参加するよう呼びかけた。

一方、ジョンソン氏を支持するリズ・トラス財務首席政務次官はBBCのラジオ番組で、ジョンソン氏には政治家としての業績があり、「仕事で彼がどういう人物かは分かっている」と擁護した。

ジョンソン氏とサイモンズ氏との口論について意見を求められたトラス氏は、「私に質問しても意味がない。それは私生活の問題で、国民が気にしているとは思わない」と答えた。

「ジョンソン氏はロンドン市長を8年務め、素晴らしい仕事をした。外相としても活躍した。彼が仕事でどういう人物かは分かっていて、それが重要だ」

これに対して野党・労働党からは、ジョンソン氏がまったく首相の職にふさわしくないという批判が相次いでいる。

(英語記事 Johnson avoids questions over 'partner row'  /Johnson 'should give row explanation' / Jeremy Hunt tells Boris Johnson 'don't be a coward' over scrutiny)

(c) BBC News

最終更新:6/25(火) 11:58
BBC News

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