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国内外で高評価「五郎丸産」熊本ワインの人気

6/25(火) 11:07配信

東スポWeb

 ワイン好きが増えた日本で、一部のワイン通が「日本ワイン」に走っているという。しかも、ワインのイメージが薄い熊本県産のワインが人気になり、入手困難な商品も出ている。知名度上昇のきっかけのひとつは、2015年のラグビーW杯で活躍した元日本代表の五郎丸歩(33=ヤマハ発動機)だった。

 日本ワインとは、国内産ぶどうを使い国内で醸造したワインのこと。海外でも高く評価されており、輸出品として期待されている。日本ワインの醸造所は山梨、長野、北海道、山形、岩手など平均気温が低い東日本に多く、この5道県で8割強を生産する(国税庁2017年度データ)。

 暑い熊本産のものがワイン通に人気と聞いて、驚く人が多くても無理はない。そのワインを生産しているのは、山鹿市菊鹿町に醸造所を構える熊本ワイン。同社顧問の玉利博之氏によれば、1999年の町おこしをきっかけに同町でのぶどう生産とワイン醸造(最初の工場は熊本市北区)が始まった。

 ぶどうの不作に悩まされた時期もあったが、土壌改良と技術向上により07年から安定的に良いぶどうが作れるようになった。

「菊鹿町は標高185メートル。周りに山と渓谷があり、昼と夜の寒暖差があることから、良いシャルドネ(ワイン用ぶどうの品種)が作れます。またぶどうが甘くなり始めてから雨が降らないのもいい原料の条件で、去年は8月に2回しか降らず最高でした。ここ3年最高の年が続いています」(玉利氏)

 人気上昇の最初のきっかけは09年、世界からワインがエントリーする国際的なワイン審査会「第12回ジャパン・ワイン・チャレンジ」で、同社の「菊鹿ナイト・ハーベスト2008」が「最優秀新世界白ワイン」を受賞したこと。「それまでは1年で売り切れなかったのに、世界一を取ってから商品が足りなくなりました」(同)

 さらに15年、注目を集める大きな出来事があった。前回のラグビーW杯で日本代表だった五郎丸の大活躍だった。

 実は同社は以前から菊鹿町五郎丸地区の名をつけた菊鹿ワインを販売しており、この時、急にスポットが当たったのだ。「五郎丸には一番いい畑があり、そこで取れたぶどうを使ってます。世界一を取ったワインも五郎丸地区のぶどうです。生産量が少なく、行き先が全て決まっているため、あの時も『本当に手に入らない』と広まりました。当時は取材も全てお断りしました」と玉利氏。

 五郎丸は福岡県出身で、五郎丸の姓は山口県や九州北部に多いとされるが、同地区とは直接の関係はないという。

 ワイン通以外にも知名度を上げた菊鹿ワインはさらに品薄になっているという。ラグビーの五郎丸が日本代表から外れた今も人気は続いている。

最終更新:6/25(火) 11:22
東スポWeb

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