ここから本文です

教育旅行再興へ推進委 磐梯山エリア新プロジェクト始動

6/25(火) 10:24配信

福島民報

 会津磐梯山エリアで教育旅行の再興を目指す官民合同の誘客プロジェクトが始動する。県会津地方振興局と北塩原、磐梯、猪苗代の三町村に観光協会が加わった推進委員会が七月一日に発足する。受け入れ実績のある優良施設・個人をサポーターに認証し、安全で安心なワンランク上の旅を提案する。地域の魅力を写真で発信する地元カメラマンの養成にも力を入れる。学校に選ばれる地域となるため、「宝の山」に磨きをかける。

 認証された優良施設・個人は「学べる磐梯山サポーター」として活動する。メンバーにはホテル・ペンション、観光施設の他、農業体験ができる農家、カヌーやトレッキングの指導者、歴史研究者らを予定している。連携により多種多様な教育や住民と触れ合える機会を提供する。安全管理を徹底しながら、心温まる歓迎などにも努める。

 地元カメラマンの養成では、写真による地域活性化に取り組む写真家MOTOKO(モトコ)さんを講師に迎え、初心者のカメラ好きらに技を伝授する。住民だからこそ知っているような“名所”を撮影し、会員制交流サイト(SNS)で発信する。風評払拭(ふっしょく)にもつなげる。

 会津磐梯山エリアの四季折々の体験型観光を学校関係者に理解してもらうため、モニターツアーなども検討する。推進委の事務局は会津地方振興局が担い、事業を調整するとともに、情報を一元化する。

 県はこれまで、県外で会津磐梯山エリアへの誘客キャンペーンや交通費の一部助成、PR動画の配信をしてきた。各観光協会や民間施設も独自に広報活動などを繰り広げてきた。しかし、少子化の影響もあり、地域間の誘客合戦が過熱。入り込み数が伸び悩む中、「選ばれる地域」になるため官民の連携を強化することにした。

 北塩原村の裏磐梯観光協会の担当者は「協会単独の予算では限定的だった活動も、今回の取り組みで幅が広がり、効果も大きくなるはず」と期待する。県会津地方振興局の担当者も「磐梯山周辺がにぎわうと、周遊客によって県内各地も元気になる。体験を楽しみながら滞在する観光を充実させたい」と意気込んでいる。

■教育旅行の学校数 震災前の4分の3

 県によると、教育旅行で会津地方を訪れた小学校から大学までの学校数は、二〇一七(平成二十九)年が二千三百五十八校。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故発生前の四分の三にとどまっている。二〇一〇年は三千百二十八校だった。

最終更新:6/25(火) 10:24
福島民報

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事