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第229回 Intelが買収した「Barefoot」はNVIDIA対抗? それとも……

6/25(火) 11:40配信

@IT

 ついこの間、NVIDIAがイスラエルを本拠地とするネットワークスイッチ機器などの有力ベンダー「Mellanox Technologies(メラノックステクノロジーズ)」を買収という話を書かせていただいた。

【画像:Barefoot Networksの「Tofino 2」】

 今度は、Intelがやはりネットワークスイッチなどに強みを持つ「Barefoot Networks(ベアフットネットワークス)」を買収というニュースである(Intelのプレスリリース「Intel to Acquire Barefoot Networks, Accelerating Delivery of Ethernet-Based Fabrics」参照)。

Barefootの買収はNVIDIA対抗?

 どちらもデータセンターなどで使用される高性能なイーサネットスイッチなどをターゲット市場にしている企業であるので、遠くから見ると、Mellanox TechnologiesをNVIDIAに取られたIntelが、対抗策としてBarefoot Networksを買収したようにも見える。しかし、買収された側の企業を比べてみると、だいぶ様子が違うことが理解できる。

 まずは会社の規模や業種という点からして決定的に違う。Mellanox Technologiesは、IT業界での売り上げ規模的には中堅どころとはいえ、完成品のハードウェアを中心に販売している「装置ベンダー」である。そしてスーパーコンピュータやデータセンターなど高性能なネットワークを必要とする市場分野では存在感のある市場シェアを持っている。

 ネットワークスイッチが中心であるが、ノード側のコンピュータに搭載するNIC(ネットワークインタフェース)から、結線に使うトランシバー(電気と光の変換コネクター)付きの光ファイバーに至るまで、ネットワーク関連ハードウェア製品を幅広く取りそろえている。

 また、ネットワーク管理用などのソフトウェア製品、そしてネットワークプロセッサやスイッチに使うASICなどの半導体製品も販売しており、製品のラインアップは多岐にわたっている。実績からも歴史からもスタートアップというような部類ではない、押しも押されもせぬ「メーカー」といってよいだろう。

 もともと同社は、スーパーコンピュータなど先端の高性能を必要とする世界(しかし市場の拡大はそれほど急速ではない)で使われるインフィニバンド(InfiniBand)製品などで強かったが、ここに来てデータセンター向けで需要が高まる高速イーサネット製品の拡充が当たったようだ。今ではイーサネット製品の売り上げ規模が急速に伸びている。Intelはスーパーコンピュータ向けの高速インターコネクトであるOmni-Path(オムニパス)製品を販売しているので、この分野では競合相手といってもよい。

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最終更新:6/25(火) 11:40
@IT

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