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宝塚記念の①②着馬と③着以下の大きな差

6/25(火) 17:10配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【データ室・武田記者のラップと馬場差を徹底分析する】

 宝塚記念(写真)は◎リスグラシューが3馬身差の快勝で、久々にGⅠを的中させることができた。

 ただ、②着キセキは○としたものの、気持ちとしては馬場の悪いところを走らされる内枠を引いた分、外を引いた△の馬と同等の扱い。儲けが少なかったのが残念だ。

 このレースで感じたことは①②着馬と③着以下の大きな差である。

 キセキは少しゲートの出が悪く、押して先手を取った。前半5Fは60秒0で、スローというほどではない。平均ペースと考えていいだろう。

 凄いところは、やはり後半の数字にある。1000メートル通過から2000メートル通過までの5Fのラップは11秒9―12秒0―11秒6―11秒5―11秒4で、この間は58秒4。こんなに脚を使わされては、後ろの馬に“差せ”というのは無理。3番手スワーヴリチャード、アルアインや、5番手レイデオロも早々と余力がなくなっている。

 そんな中、唯一、この流れを楽に追走して3馬身も突き抜けたのがリスグラシューだ。本命を打っておきながらこう言うのもなんだが、「こんなに強かったの?」というのが正直な感想。

 見た目は“行った行った”で逃げ馬と2番手が入れ替わっただけ。中には“つまらないレース”と思った方もいるかもしれない。

 だが、それこそがこの日の①②着馬と③着以下の差である。あらためてリスグラシューの成長力(父はハーツクライ)、キセキの心肺機能の高さを評価した次第だ。

 さて、JRAで唯一の10週連続となる東京開催が、先週でようやく終了した。3回開催(ダービーの翌週から)は良馬場のレースが芝17、ダート16鞍で全体の3分の1程度と、とにかく雨による馬場悪化が多かった。

 土曜メインのアハルテケSも小雨の“重”。当然、速い時計での決着が予想され、実際に勝ったワンダーリーデルは千六1分34秒8だった。

 もうひとつ、好時計決着の要因は異常なほどのハイラップ。

 レッドゲルニカの逃げは前半3Fが34秒4、5Fは57秒8。いくら脚抜きがいい状態でも……というレベルの数字で、これが前崩れ↓人気薄馬の差しを呼び込み、250万馬券となった。

 強い競馬をしているのは1番人気④着のゴライアス。ここ4戦は千八、二千百の緩やかな流れだった。今回は久々となるマイルで超激流。しかも、残り100メートルではいったん2番手のシーンまで。この経験は先々の糧になると思う。

 同じく阪神の土曜メインは芝千八の垂水S。再度ブリンカーを着けた1番人気のエクレアスパークルが5F57秒3で飛ばし、最後はバタバタに。1600メートル通過でも1分32秒9の速さだが、勝ったアイスストームはこの時点で先頭に立っていた。実に強い競馬であり、オープンでもやれる手応えを感じる。

(武田昌已/日刊ゲンダイ)

最終更新:6/25(火) 17:10
日刊ゲンダイDIGITAL

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