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丸の「割り切る」打撃 巨人ナインに好影響もたらす

6/25(火) 16:40配信

東スポWeb

 交流戦優勝を逃した巨人だが、5年ぶりに交流戦勝ち越しに成功し、優勝争いを演じた。この期間中には広島の失速もあり、セ・リーグ首位に進出。その躍進に大きく貢献したのは丸佳浩外野手(30)だ。交流戦打率2割8分8厘、4本塁打、13打点という数字以上に、丸の「割り切る打撃」が徐々に浸透、ナインのバットにも好影響をもたらしていた――。

 丸の加入は間違いなくチームの攻撃力アップにつながったが、それだけではない。「バッティングに対する、丸の考えが、選手たちにいい刺激を与えている」(チーム関係者)という。

 丸の打撃の根底にあるのは「相手の失投をしっかり、確実に打つ」の一点のみ。その効果が昨季はプロ野球歴代4位タイとなる130四球にも結びついているのだが、選球眼がいいというわけではない。丸は以前こう語っていた。

「選球眼がいいっていうよりは、自分の中である程度“決め”を持って打席に入っているつもりなので。極端な話、コースの四隅に3球投げられたら、ピッチャーがその時は良かったと思える。そこは自分の中で端を追いかけることはしたくない。しっかりと甘いところを仕留める、その準備をして技術を上げるっていうことをやっている」

“決め”というのは、コース、高低など、データに基づいて絞り込んだもの。そのゾーンに入ったボールを確実に捉えることに集中している。当然、それが外れれば打ち取られてしまうし、時には裏をかかれ「見逃し三振」という結果にもなるが「どうしてもストライクは見逃しちゃいけない、厳しいところでも真っすぐなら振りたいとか、そう思っていた時期もありましたけど、長い目で見たときにそこに引っ張られるのはあまり良くないのかなと。若いころと比べて割り切る勇気っていうのは、シーズンやっていくうちに自分の中で計算して生かせているかなと思いますね」。

 この「割り切る勇気」こそ、Gナインに与えた影響の一つだ。特に若手などは少ないチャンスをものにするため、何でもかんでも手を出してしまい、打撃そのものが小さくなる。しまいには自分の打撃そのものまで見失ってしまいがちだ。

 丸も若いころ似たような経験があったというが「(ここ数年は)自分の中で打っても打てなくてもある程度納得できるというか…。一回でも勝負できて、バーンと振れたのにファウルになったり空振りしたのであれば、じゃあ、しっかりひとスイングで捉えられる技術を上げようと思える。打席の中で何か一つでも収穫があればいいと思います」。

 入団交渉の場で「広島でやってきたいいところを、ぜひジャイアンツでも取り入れてほしい」と誘われ「今までやってきたいいところを持っていけたら」と決めた巨人入団。その「いいところ」は、確実にチームに好影響をもたらしている。

最終更新:6/25(火) 16:40
東スポWeb

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