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久保建英、後半ロスタイムに決勝T“幻弾”「楽しかった」

6/26(水) 5:32配信

スポーツ報知

◆南米選手権1次リーグC組第3戦 日本1―1エクアドル(24日・ミネイランスタジアム)

 サッカー日本代表は、1次リーグC組第3戦でエクアドルに1―1で引き分け。2分け1敗勝ち点2の同組3位で、初の8強進出を逃した。トップ下でフル出場したMF久保建英(18)=Rマドリード=は後半ロスタイムに、こぼれ球を蹴りこんでゴールネットを揺らしたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の結果、オフサイドに。金田喜稔の最年少ゴール記録(19歳119日)更新は“幻”に終わったが、「今持てるものは出せた。楽しかった」と、すがすがしく振り返った。

 両手を合わせてこすり、祈るように天を仰いだ。後半ロスタイム4分。久保は右足で勝ち越しのネットを揺らしたかに見えたが、判定はVARに。「オフサイドだろうとは思っていましたが、クリアミスとかにならないかなと」。結局、祈りは届かず。代表最年少ゴールは“幻”となり、引き分けで1次リーグ敗退が決まった。

 第2戦・ウルグアイ戦の出場は8分間。万全の状態でこの第3戦に臨んだ久保は、序盤から飛ばした。横一列に並んだ三好康児(22)=横浜M=、中島翔哉(24)=アルドハイル=との“ネオBIG3”による連係で好機を演出。後方からのボールを狂いなくトラップしたかと思えば、「コンタクトされる度に、倒れていたら格好悪いので」と10センチ以上も身長の高い相手のチャージに一歩も引かず、シュートも3本放った。

 9日の親善試合エルサルバドル戦で年少2位の18歳5日でA代表デビュー。5日後にはRマドリードに移籍が決まった。練習や試合での立ち居振る舞いも、メディアへの対応も完全無欠に見えるが、まだ18歳。実はウルグアイ戦での森保監督の指示は、「緊張して覚えていない」と明かし、今大会で得た経験については、「それを言って(代表争いの)ライバルが増えても困るので、言わないです」と定位置争いへの不安ものぞかせた。

 レアル移籍発表後は、練習にも海外メディアが殺到。日増しに重圧は増していた。だからこそ、この試合後には、「今持っているものは出せたのかな。楽しかった」。解き放たれたかのように、すっきりとした顔つきで言った。

 代表最年少ゴールも、代表の決勝トーナメント進出も、南米大陸初白星(通算4分け9敗)も、全て“幻”に消えたが、ここで得た感触は“幻”ではない。「普段やるようなことがない相手と戦えた。自分の中では、初めての経験。良かった」。帰国後は、29日のF東京―横浜M戦で退団セレモニーが行われる可能性がある。7月上旬に渡欧。レアルのトップチームのプレシーズンの動きに合流する見込みだ。「国を背負う誇りやうれしさを感じられた。またこういう舞台に立ちたい」。果てしない未来が広がる久保の物語は、まだまだ序章にすぎない。(田中 雄己)

最終更新:6/27(木) 6:34
スポーツ報知

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