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菅茶山が詠んだ漢詩に登場の池 初確認 広島県福山市 神辺・廉塾敷地内

6/25(火) 20:07配信

山陽新聞デジタル

 広島県福山市は25日、神辺町出身の儒学者・菅茶山(1748~1827年)ゆかりの国特別史跡「廉塾ならびに菅茶山旧宅」(同町川北)内で、茶山が詠んだ漢詩や日記に登場し、江戸時代の図面にも残る池の跡が見つかったと発表した。現地で存在が確認されたのは初めて。茶山が愛した当時の風景を知る手掛かりになりそうだ。

 史跡整備に向け3日から行っていた遺構調査で発見した。池跡は講堂東側に位置し、大きさはおおむね東西11メートル、南北は7メートル以上。池の側面には補強のための厚さ20センチの粘土が貼られていた。

 市文化振興課によると池は鑑賞用で、1792(寛政4)年ごろに塾などが建った時からあったとみられる。2009年に発見された同史跡の建物配置図や、弟子の儒学者・頼山陽(1780~1832年)の絵に池が描かれているほか、茶山の日記には「東池」、漢詩では蓮の生えた池の意味で「荷沼(かしょう)」という言葉で登場している。

 1825(文政8)年の日記に「東池を浚(さら)い、小魚数十を移す。新池に鯉(こい)を放つ」と記されていることから、同年ごろに東池を廃止したのでは、とする。新池は、敷地内中ほどに池跡が現存する「養魚池」(4メートル四方)のことで、東池はこのおよそ5倍もの大きさだったと考えられる。

 同課は今後、池跡をどう整備するかを検討する。「当時の廉塾の面影が市民に伝わるような形にしたい」としている。

 同課は発掘調査報告会を神辺公民館(同町川南)で7月13日午後1時半から開く。希望者は報告会終了後、現地見学できる。

最終更新:6/25(火) 20:07
山陽新聞デジタル

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