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【壁を乗り越えて】「1人で抱え込まないで」小2で脳腫瘍になった高校生 広がる「思いやりの輪」

6/25(火) 14:00配信

中京テレビNEWS

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 日本人の2人に1人が経験するといわれる「がん」。もしあなたが、「がん」であると告げられたら、どう受け止めるでしょうか。

 小学2年生でがんを経験し、多くの大人を前に自らの経験を語る活動に取り組む男子高校生がいます。彼の特徴は、多くの人を惹きつける、明るくオープンな性格。その源はどこにあるのでしょうか。

高校生が主人公の映画 「がん哲学外来」のきっかけとは

 2018年の冬、都内で行われた、「がんと生きる言葉の処方箋」という映画の試写会。会場がすぐ満員になるほどの人気ぶりです。一体、どんな映画なのでしょうか。

 主人公の1人として登場するのは、高校生の中村航大さん。小学2年生の時に、脳腫瘍を経験しました。

「昔、ピアノを弾いてたんですけど、左手が右手についていかなくなっちゃって。病院に行って、腫瘍があって『がんですね』って言われました」(中村航大さん/映画「がんと生きる言葉の処方箋」より)

 映画のテーマは、いま全国的に広がっている「がん哲学外来」という活動。がん患者やその家族が、人に言えない思いや悩みなどをお互いに話し合うことで、医療機関では対応しきれない患者の「精神的苦痛」を軽減させるものです。参加者たちはこの活動を通して、生きることの根源的な意味を考えます。

 航大さんを活動に誘ったのは、入院生活中に出会った、順天堂大学の樋野教授でした。樋野教授は、がん哲学外来を始めた人物でもあります。

 最初は戸惑ったという航大さんは、同級生に相談することに。すると…

「小学6年生の時に、母親のがんがわかって」(航大さんの同級生)

 “僕のおかあさんも「がん」――”そんな同級生が、次々と集まってきました。

自らの病気を明るく話す 母親をも変えた“生き方”

 人に話しづらい、「がん」の経験を話し、共有する。それによって、少しでも心が楽になる人がいる。

 周囲の後押しもあり、航大さんは中学生ながら、がん哲学外来を主催することになりました。航大さんはいま、自分の病気を人に話すことに抵抗はないといいます。

「一人で抱え込むんじゃなくて、他の人に話せば、心がすごく楽になって、少しでも明るくなれる」(中村航大さん)

 そんな航大さんの前向きな考え方は、これまで息子のがんを隠してきた、母親をも変えました。

「包み隠さず、病気のことをいろんな人に伝えることで、楽になる人もいるんだなと。こんなにオープンに、包み隠さず話すことで、私の気持ちも楽になるんだと思った」(中村航大さんの母・明美さん)

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最終更新:6/25(火) 14:00
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