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地域おこし隊員の青木さん イノシシせっけんに力

6/25(火) 9:55配信

愛媛新聞ONLINE

 捕獲した有害鳥獣を有効活用しようと、イノシシの脂「ぼたん脂」を使ったせっけん作りに取り組む四国中央市新宮地域の地域おこし協力隊員がいる。鳥獣害対策を担当する青木藍さん(28)だ。肌へのなじみやすさや環境への配慮などを売りに、普及に力を入れる。
 青木さんは茨城県出身で、2018年4月に着任した。新宮公民館(同市新宮町新宮)を拠点に地元の猟友会メンバーらと箱わななどを設置し、イノシシやシカを捕獲している。
 野生動物と向き合う中、「内臓から良質な脂が取れるが、手間がかかるため廃棄してしまう。利用が肉(ジビエ)だけではないと知ってもらいたい」と思い、豚の脂でできたラードをヒントに、独自で研究を重ねた。
 こつは、皮を含むイノシシの脂を4、5時間じっくり弱火で何度も煮込むこと。ろ過して冷やし、分離した油分をまた水に入れて煮る作業を繰り返す。不純物のない脂を抽出したら、水酸化ナトリウムを加えてかき混ぜ、温度調節に気を配りながら固めて完成させる。
 乾燥肌という青木さんは、「これまで使っていた市販の商品と比べ、肌荒れが少なくなった」と受け止め、手応えを感じている。植物性オイルを混ぜて作ると「より肌になじみやすく、使いやすい」という。
 さらに、自然の植物を食べたイノシシのため、化学物質などの心配が少ない。山深く入ることが多い青木さんには、野生動物がにおいに反応する市販の化粧品などを使わずに保湿できるメリットもあるという。

愛媛新聞社

最終更新:6/25(火) 9:55
愛媛新聞ONLINE

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