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徐々に暑さ慣れて 「暑熱順化」提唱、横浜市消防局

6/26(水) 5:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 梅雨明け前から猛暑が続いている今年、熱中症で救急搬送される人が横浜市内で急増している。5月1日から6月23日までに85人が病院に運ばれ、昨年同期と比べて約3割増となっていることが市消防局の調べで分かった。急に暑くなった日は熱中症になりやすいことから、市消防局は夏本番を控えて暑さに体を慣らす「暑熱順化(しょねつじゅんか)」を早めに行うよう呼び掛けている。

 市消防局によると、今年は熱中症による搬送者数が5月中だけで55人に上り、23人だった昨年同期と比べて2・4倍に急増した。最高気温が30度を超える真夏日となった5月25~27日の3日間だけで28人が病院に運ばれた。重症は3人で、いずれも高齢者だった。

 全国で記録的な暑さとなった昨年、5月から9月末までに市内で熱中症で救急搬送された人は1711人で、前年に比べて2・3倍だった。例年、梅雨明けから8月上旬にかけて急激に暑くなることから、市消防局の担当者は「暑さ次第では、今年の搬送者数はさらに増えるおそれがある」と警戒している。

 熱中症は重症化すると命を失う危険があり、全国で毎年千人前後が亡くなっている。市内でも昨年は1人が死亡、12人が重篤な状態となった。高齢者をはじめ、子どもは体温の調節機能が不十分で、屋内の日常生活でも熱中症の危険性が常につきまとう。

 そのため、市消防局は今年から、徐々に暑さに体を順応させる「暑熱順化」を提唱。環境省がまとめた熱中症予防の対策マニュアルを基にしたチラシ「暑さに負けない体づくり」を作成し、市民らに配布している。

 具体的には「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じるウオーキングなどの運動を毎日30分程度、2週間ほど継続することを勧める。汗や皮膚の血流が増えたり、汗に含まれる塩分が少なくなったりすることで暑さに適応する体づくりを目指すものだ。

 「体力には個人差があるので、運動は自分に合った範囲で行ってほしい。暑い時間帯を避けて水分や塩分を小まめに補給することが大切」と市消防局の担当者は話している。

 熱中症の症状がみられた場合、重症度によって対応が異なる。(1)めまいや立ちくらみ、筋肉のけいれんには水分や塩分の補給(2)頭痛や吐き気、体がだるいといった症状が出たら、足を高くして横になる。自分で水分や塩分が取れなければすぐ病院に行く(3)意識がない、呼び掛けに反応しない場合は、すぐに救急車を要請する-という3段階だ。判断に迷った場合は、横浜市救急相談センター(#7119)を活用する。

神奈川新聞社

最終更新:6/26(水) 5:00
カナロコ by 神奈川新聞

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