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高まるスマートIC熱 地域活性化、相次ぐ要望 茨城県内設置4カ所

6/26(水) 5:00配信

茨城新聞クロスアイ

高速道路の沿線で“スマートインターチェンジ(IC)熱”が高まっている。茨城県内に現在4カ所あり、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)つくば中央IC-常総IC間にも、2022年度の供用を目指し事業が進む。従来のICより低コストで導入でき、企業誘致や地域活性化の呼び水になるとして、新たに設置へ動きだす自治体も現れている。(報道部・三次豪)

■動き活発化

「スマートICは高速道路の利便性向上、地域経済の活性化に資する重要な施設。一日も早い完成に向け整備を推進すること」。県は4日、国土交通省にこんな要望書を提出した。

県内には現在、常磐自動車道の谷和原IC-谷田部IC間のつくばみらいスマートIC(仮称)や、北関東自動車道の笠間PAスマートIC(同)など、複数箇所で事業化の計画が浮上している。要望書は早期の整備を国に求めたものだ。

スマートICの設置は、自治体がまず設置計画を策定し、国が準備段階調査を実施して必要性を判断、認可する手順を踏む。つくばみらいスマートICは準備段階調査箇所に選定され、「最も実現に近い」(関係者)とされる。事業の効果や整備費用の調査、検討が進んでいる。

県内ではほかにも、設置に向けた動きが活発化している。地元の要望を受けた複数の県議らが、今月の定例県議会の一般質問や常任委員会で、県執行部に後押しを訴えた。

かすみがうら市は本年度当初予算に、常磐道の千代田石岡IC-土浦北IC間にスマートICを設置する調査費を計上した。

■伸びる枝葉

スマートICが国内で本格的に登場したのは2006年。09年には社会実験を経ずに導入できるようになり、昨年8月現在で全国114カ所と、13年から5年間で52カ所も増えた。県内の設置箇所は現在、常磐道の友部SA▽水戸北▽東海▽石岡小美玉-の4カ所。水戸北は全国初の本線直結型で、現在、9月のフルインター化に向け事業が進む。

スマートICの完成後は周辺道路の“枝葉”も伸びている。県内で最も新しい石岡小美玉スマートICは茨城空港へのアクセス向上に期待が大きく、現在、同ICから空港までほぼ直線で結ぶ道路が建設中。同ICから国道6号までの区間は今秋の茨城国体までに、国道6号から同空港までは来年の東京五輪開催までに供用を目指している。

■秘めた可能性

スマートICは「SA・PA接続型」と「本線直結型」の2種類だが、新たなスタイルも登場している。

三重県では昨年、伊勢自動車道と民間の複合レジャー施設を結ぶスマートICの建設計画が国交省から認可された。このレジャー施設は温浴・宿泊施設、レストランなどが入り、ICが完成すれば高速道から手軽に入場できる。民間施設と直結するスマートICは、政府の未来投資戦略の一環として、国交省が17年から事業者を募集していた。

可能性を秘めたスマートICの設置要望は今後も増えるとみられる。県議会一般質問で、県土木部の伊藤高部長は圏央道へのスマートIC設置について、「事業中のつくばスマートICに加え、さらに増設できれば圏央道の整備効果を沿線に広く波及させる上で大変効果的だ」と答弁した。

★スマートIC

高速道路の本線やSA、PA、バスストップから乗り降りができるように設置されるICで、通行可能な車両を自動料金収受システム(ETC)搭載車に限定している。簡易な料金所の設置で済み、料金徴収員が不要なため、従来のICと比べて低コストで導入できるなどのメリットがある。

茨城新聞社

最終更新:6/26(水) 11:11
茨城新聞クロスアイ

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