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タイヤに不満のF1チーム、今季後半に2018仕様タイヤの復活を狙う? 実現への壁は高し

6/26(水) 15:17配信

motorsport.com 日本版

 今季のピレリF1タイヤに不満を持っているいくつかのチームは、シーズン後半に向けてタイヤを2018年仕様に戻そうという動きを見せているが、十分な支持を得るのは難しそうだ。

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 ピレリはオーバーヒート対策の一環として、昨年の一部レースで使用したトレッド面が薄くなったタイヤを、今季は全戦に持ち込んでいる。しかし、この変更により、タイヤを最適な作動温度領域をキープするのが難しくなってしまった。

 このタイヤを上手く扱えているチームは少ない。レッドブルは今季のタイヤに対する不満を公言しているチームのひとつであり、今季のタイヤがメルセデスのアドバンテージを後押ししていると批判している。

 この件について、フランスGPの週末にいくつかのチームによって、非公式な議論が行われた。

 仮に7つ以上のチームがタイヤの仕様変更を要求した場合、FIAがそれを承認する可能性はある。しかし、シーズン中の変更は適切ではないと考えているチームもあるため、この数字には手が届かないと見られる。

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、2019年のタイヤに合わせてマシンを最適化したチームが不当な扱いを受けるのは不公平だと主張している。

「タイヤを正しく理解できていないと感じる人たちが、タイヤの変更を引き起こそうとするのは、極めて当然のことだ」と、ウルフはmotorsport.comに語った。

「スポーツマンとしての私のアプローチは、誰かが他の人たちより上手くやっているからといって、F1はルールを変えるべきだとは思わないということだ」

「我々が傲慢になっているという意味ではない。それどころか、F1は容赦のないハイテクスポーツなんだ。我々は冬の間にセットアップの問題を乗り越え、昨年このタイヤがどのように機能していたか理解するため、かなりの努力をした」

「アブダビ(タイヤテスト)では、試すことができるように何セットかのタイヤを与えられた。我々は問題なかった。そしてシーズン中にレギュレーションを変更するのは、性能調整をF1に導入するようなものだ」

「もしそうする必要があるなら、モーターレーシングの頂点としてのF1の哲学について、議論をしなくてはならない」

 ルノーのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールも、シーズン中の変更に反対している。

「シーズン半ばでのリアクションは、私が好むものではない」と、アビテブールはmotorsport.comに話した。

「F1はメルセデス(の独走)に関する問題を抱えていると思うが、突然タイヤを変えたからと言って、メルセデスの支配が無くなるとは限らない」

「もっと根が深い問題や対処するべき状況だと思う。だが、素晴らしいアドバンテージを築いたチームに対して受け身になるのではなく、状況に適切に対処するのがF1における進化だと信じている」

「2020年のことについてはいつでも議論することができる」

 アルファロメオのチーム代表を務めるフレッド・バスールも、各チームが今のタイヤに適応する必要があると語った。一方で、現在のタイヤ選択システムには不満を持っているようだ。

「ある段階で、我々は自分たちの持っているものに対処しなくてはいけない。一方で、ピレリは生産に関して何らかの問題を抱えていると思う。なぜなら、我々はかなり前もってタイヤを注文しなくてはいけないからだ」

Adam Cooper

最終更新:6/26(水) 15:18
motorsport.com 日本版

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