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「ホームレス中学生」主演俳優逮捕!転落芸能人の末路

6/26(水) 11:01配信

東スポWeb

 お笑い芸人「麒麟」の田村裕原作の自伝小説をドラマ化した「ホームレス中学生」(フジテレビ系、2008年)で主役を演じた元俳優で無職の黒木辰哉容疑者(24)が24日、群馬県警に窃盗容疑で逮捕された。高齢女性宅にウソの電話をかけたうえで、警察官を装い訪問し、キャッシュカードをすり替える特殊詐欺の手口だ。薬物を中心に“転落芸能人”の犯罪は少なくない。歯止めをかけることはできないのか――。

 群馬県警によると、逮捕容疑は6月2日、仲間と共謀して同県藤岡市の女性(87)宅に電話し「家族の銀行データが流出し詐欺に遭っているかもしれない。警察官が確認に向かう」とウソを伝えた上で、女性宅に警察官を装って訪問し、女性が目を離したすきにキャッシュカード4枚を別のカードとすり替えた疑い。

 カードを受け取った後「預かり書にハンコが必要なので印鑑を持ってきて」と言い、被害者が取りに行く間にカードを偽物とすり替える手口は、最近増えている特殊詐欺の一種だが、詐欺ではなく窃盗容疑となる。女性の口座からは計510万円が引き出された。黒木容疑者は訪問し、キャッシュカードを詐取する「受け子」の一人とみられる。

 黒木容疑者は調べに対し「以前は俳優をしていた」としつつ、容疑については「弁護士と会ってから話す」としているという。同容疑者を知る芸能関係者は「最近、俳優の仕事がないと思ったら、特殊詐欺グループで演技力を生かしていたなんて、残念です」と語る。

 ドラマ主演から、特殊詐欺グループへ転落。詐欺研究家の野島茂朗氏はこう語る。

「人気ドラマの主演やレギュラー番組等で、顔が知られてしまうと、普通のアルバイトは面が割れてなかなかできないという話はよく耳にします。知人の飲食店等でシフトに融通を利かせてもらって両立したり、建築現場やピザの宅配など、顔を隠してかぶりものができる仕事をしたりする俳優も少なくありません」

 大手系列の事務所などは、急なオーディションやロケにも対応できるようにアルバイトを禁止するところが多い。しかし、仕事に応じた歩合給しか支払っていないところが大半で、所属タレントの生活は不安定だ。

 野島氏は「連ドラ出演中の知人の俳優から『家賃が払えないから金を貸してほしい』と懇願されたことがあります。(男優の場合は)女性に貢いでもらって、ヒモとして生きる器用さ、ズル賢さがなければ、悪友の誘いで時間に融通が利いて単価が高い『出し子』『受け子』などの闇バイトに走ってしまうケースもある。1回の『受け子』で普通のバイトの1週間分くらい稼げるようですから」と話す。

 東京都の最低賃金の時給額は現在985円。1日8時間で週5日働いたとして、週給は約4万円だ。詐欺グループの受け子は1回につき5万~10万円が相場だという。だが、当然、犯罪行為だけに逮捕、懲役刑となるリスクがある。

「出し子や受け子は実刑で懲役2年くらいの刑になります。刑期後、生活の立て直しができるような仕事に恵まれないと再犯率も高い」と野島氏。

 華やかな世界に身を置いた芸能人の場合、仕事がなくなったときの転落ぶりも目立ってしまう。

 このため野島氏は「芸能プロ側の飼い殺しが諸悪の根源ですが、若いタレントの人生を変えてメディアに登場させ、稼いだ芸能プロ側は、芸能人を使い捨てにするのではなく、セカンドライフのサポートも考えなくてはならないと思います」と提言している。

最終更新:6/26(水) 12:35
東スポWeb

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