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静かな気持ちで臨む“正念場” 再びドライバーを携え、渡邉彩香が「試練」に挑む

6/26(水) 20:37配信

ゴルフ情報ALBA.Net

<アース・モンダミンカップ 事前情報◇26日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6620ヤード・パー72>

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今週の「アース・モンダミンカップ」で女子ツアーは前半戦が終了。この大会後には、第1回リランキング(優先出場権の入れ替え)が行われる。昨季、賞金ランク55位でシードを喪失し、前半戦出場権で今シーズンを戦っていた渡邉彩香にとって“正念場”の試合となる。

ここまで15試合を終えて獲得した賞金は約163万円(賞金ランク108位)。リランキングでも58位と、渡邉にとって苦しかった前半戦が終わろうとしている。今回のシャッフルでアース・モンダミン以降の出場権を得られるのは40位前後とみられており、そのラインと言われる額には170万円程度及んでいないのが現状だ。

しかし、開幕を翌日に控えた渡邉は「特別(心境の)変化はない」ことを強調。4月の「KKT杯バンテリンレディス」から、6月2日に最終日を迎えた「リゾートトラスト レディス」まで7試合連続で予選落ちを喫した時には、「考えないようにしてもマイナスのことが浮かぶことはあった」と不安にさいなまれたが、今はただ目前に迫った試合だけを見据えて調整を続けている。

そこには、こんな気持ちが隠されている。「練習、トレーニングも一生懸命できているし、毎週全力で試合にも向かえている。それで結果は出なかったけど、しっかりと試合に臨めているから、仕方ないというわけではないけれど、必要な試練、時間だと思うようにしている」。淡々と、だがはっきりとした口調で苦難に立ち向かう心境を明かした。

今季の苦悩の一端が見えたのが、先々週の「宮里藍 サントリーレディス」。ツアー屈指の飛ばし屋は、この大会の2日目から「大好きなクラブ」と話すドライバーを抜いてラウンドを行った。先週の「ニチレイレディス」もドライバーはバッグに入れず、距離が欲しい場面でもスプーン片手にティイングエリアに立った。しかし、今週から再びドライバーを携えコースに出る。

その理由については「この2週間は、距離もそんなになかったし、ラフも短いから多少長いクラブでもよかった。今週はフェアウェイが狭いし、ラフに入るときついところもあるので、長い番手だと不利になる」という点を挙げたが、同時にスプーンでのティショットから得た手ごたえも口にする。

「この2週でティショットへの自信もついたし、試合中にスプーンでもいいと思えるようになった。これまではドライバーが曲がると、スプーンも曲がるのではと考えてしまい、無理やりドライバーを打つこともあった。でも、これからは臨機応変でスプーンも使える」

ドライバー抜きで戦った2試合が、“ケガの功名”になる可能性も感じている。現在の苦難を乗り越えるための重要な要素については、「やっぱり気持ちですかね」と答えた渡邉。「ショット一つひとつは、少しずつ納得できる状態になっている。でも試合になるといろいろな気持ちが芽生えます。そのなかで、いかに平常心で、気持ちに左右されずにやり続けることができるか。それが課題ですね」。どんな感情にも影響されず、自分のゴルフを貫くため、ツアー通算3勝を誇る25歳は静かにティオフに向かっていく。(文・間宮輝憲)

(撮影:福田文平)<ゴルフ情報ALBA.Net>

最終更新:6/26(水) 20:37
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