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青森・岩木山で標高「1625」にちなんだイベント 企画者3人の思いとは /青森

6/26(水) 23:34配信

みんなの経済新聞ネットワーク

 岩木山スカイライン8合目休憩所を中心会場に6月25日、弘前市岩木地区記念事業「岩木山1625大作戦」が行われた。(弘前経済新聞)

岩木山を描いた津軽こぎん刺しのタペストリー

 岩木山の標高1625メートルにちなみ、令和1年6月25日に行った同イベント。1989(平成元)年6月25日にも「おやまのてっぺんカーニバル」と題して開催されていたことから、現在岩木地区で活動している地域おこし協力隊の鎌田祥史さんと伊藤博和さん、佐々木直美さんの3人が企画した。

 鎌田さんは、岩木さんぽ館(弘前市常盤野湯の沢)で開催する「1625」にちなんだ写真展の準備や、弘前のご当地アイドル「RINGOMUSUME(りんご娘)」が歌う応援ソング「1625」のプロモーションムービーの作成を担当した。当日は岩木山山頂で、岩木山神社の限定御朱印授与の手伝いなどを行った。

 鎌田さんは「80歳以上の女性や県外からの登山客、1合目から登った人もいた。何十年ぶりに登ったという方もいて、岩木山に登るきっかけづくりになったことは良かったのでは」と振り返る。

 3人の中で唯一の県外出身者である伊藤さんは「私の地元では岩木山のように親しめる山はない。津軽人がうらやましい」と話す。伊藤さんは8合目休憩所まで続く有料道路「津軽岩木スカイライン」の無料開放の準備に奮闘。「初めての取り組みだったため、調整に時間がかかった」と話す。

 イベント当日は、スタッフとして早朝から8合目へ行くと前日からキャンプ泊をしていた男性がいたという。「室蘭から来たというその男性は、『今日のイベントのために登山道を整備しておいた』と言って名前も告げずに去っていった」と伊藤さん。

 佐々木さんは「みんなでつくるこぎん刺し展」を担当し、公募した津軽こぎん刺しのタペストリーを制作した。集まる数が分からなかったため、当初は並べて展示するだけと考えていたが、最終的には北海道から沖縄まで全国から950点が集まった。

 並べて考えていくうちに、岩木山の形を作ろうとスタッフたちと一緒に岩木山の輪郭部分を制作。「輪郭は黒い布ではなく、実はうっすらと津軽こぎん刺しがあしらわれている」と佐々木さん。横470センチ、縦220センチの作品となった。佐々木さんは「孫娘が作ったという津軽こぎん刺しを見て喜ばれる女性や亡くなった親族を思い出し、タペストリーの前で涙を流す人もいた」と話す。

 当日の山頂付近は雲に隠れる時間が長く、8合目や山頂付近では周囲が見えないほどの状況が続いたが、最終的な来場者は760人となった。鎌田さんは「津軽の人たちにとって岩木山はいつもあり、心のよりどころなのかもしれない。イベントを企画するに当たっては、周囲から想定以上の協力があり、岩木山のように大きなイベントになった」と話す。

 写真展は7月31日まで。タペストリーは弘前市役所岩木庁舎(賀田)2階で展示する。8月30日まで。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:6/28(金) 12:18
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