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大阪北部地震から1年・・・“一部損壊“に今でも苦しむ住民たち

6/26(水) 6:34配信

FNN.jpプライムオンライン

6人が犠牲となり、5万5,000軒以上の住宅が被害を受けた大阪北部地震から、6月18日で1年が経過した。
地震の教訓から、被災地はどう変わったのだろうか?

【画像】地震から1年...被災地のいま

進むブロック塀の撤去

1年前の地震で、小学校のブロック塀が倒壊し、9歳の女の子が亡くなった高槻市の小学校。
6月18日に、地震の発生時刻には追悼式が行われた。

いま、被災地では地震を受けブロック塀の撤去が進んでいる。
高槻市の寿永小学校では、崩れたブロック塀がすべてフェンスに変わった。ブロック塀で目隠しをしていたプールも、移転工事が進められてる。

高槻市では、この1年で小学校などあわせて108の公共の施設で高さ120センチ以上のブロック塀を撤去した。
それ以下のブロック塀についても、この夏から、順次撤去を進めていく予定だ。

子供の通学路にブロック塀があったという保護者に話を聞くと…

保護者:
もし同じように崩れていたらどうなったのだろうと思うし…やはり安心しましたね…。

一方、民間のブロック塀はどうなったのだろうか?

大阪市東淀川区では、80歳の男性が、地震で崩れた住宅のブロック塀の下敷きになり死亡した。
6月12日に取材すると、ブロック塀が崩れた住宅は取り壊され更地に―。

また、子供たちの通学路沿いにある住宅は、ブロック塀が撤去され、金属製のフェンスに変わっていた。

通学路の見守りをしている男性:
ちょっとヒビが入っていたから、通学路で今後、怖いって… この家は率先してやってくれた。

大阪府によると、2019年3月までの時点で、自治体の補助制度を利用してブロック塀を撤去した家は、大阪市や北摂地域を中心に府内に1,781軒。

1年が経ちブロック塀の撤去が広がりをみせる一方で、被災地では今もまだ、多くの人が苦しんでいる。

”応急処置”のブルーシートが…今も。

街の中を、地図を見ながら歩いていく人たちがいた。
地震の直後から、茨木市で活動を続けるボランティア団体のメンバーだ。
彼らの被害調査に同行すると青いシートがかかったままの家が至る所に残っていた。

ボランティア・佐々木夏美さん(21):
まだまだ自分たちボランティアの手が届いていないところ、住人さんが声をあげられていない場所が多いと感じながら回りました。

地震による大阪府の住宅被害は全壊20軒、半壊440軒。そして、一部損壊は約5万5,000軒にのぼる。現状どれくらいの家がシートのままなのか、自治体も把握していないという。

シートは、雨漏りを防ぐための「応急処置」のはずですが、なぜ今も残ったままなのだろうか?
この家では2018年の11月に屋根を修理する予定だったが業者の手が回らず、作業が延期になっているという。

被災した女性(70):
(延期になった後)再度、いつですかって聞いたら、(今年の)11月って言われて…。こんなにかかると思ってなかった。
茨木市の被災者・谷本昭さん(71)は、ボランティアに頼んでシートを張ってもらった。

被災した谷本昭さん(71):
だいぶシミが広がってきているんですけど、ほっといたらもっと広がって垂れてくる。バケツおいたり、シートひいたり…。ボランティアにきてもらっていなければ、もっとひどいことになっている

ボランティア団体には、地震から1年が経った今も、「シートを張って欲しい」という依頼が絶えないという

レスキューアシスト 中島武志代表:
いままで920軒ほどのお家のブルーシートはりをやらせてもらった。
まだまだこれからも。月に40から50は依頼が来ている。

熊本地震などの被災者支援を行い、1年前から茨木市を拠点に大阪北部地震の支援を続けるボランティア団体「レスキューアシスト」。現在は、約20人で活動している。代表をつとめる中島武志さんは、今後、雨漏りが続いている家の住人の生活は、さらに厳しいものになってくると話す。

レスキューアシスト 中島武志代表:
一番心配なのは、健康被害。雨漏りによって、天井裏に“かび”が生える。それで、呼吸困難になったり、せきが止まらなくなって、どんどん体が弱っていくという心配が一つ。もうひとつは家がどんどん弱くなり天井が崩れ落ちたり柱が腐って家が弱くなって、次に地震がきたときに家が耐えられない状態になる可能性が高い。

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最終更新:6/26(水) 6:34
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