ここから本文です

スイーツ秘密基地の四谷で発見! 明治から日本人に愛され続ける卵たっぷりカステラ

6/26(水) 6:31配信

食べログマガジン

お菓子の歴史を語らせたら右に出るものはいない! といっても過言ではない、お菓子の歴史研究家・猫井登先生が、その町で話題のスイーツを追いつつ、そのスイーツについての歴史も教えてくれちゃうという、一度で二度美味しいこの企画。

今回は、老舗店が多く残る「四谷」にある、明治創業の由緒あるカステラ専門店が登場します!

【猫井登のスイーツ探訪】~四谷・明治生まれのカステラ編~

猫井(以下、猫):さあ、それでは、行きましょうか! カステラの「坂本屋」です!

卵たっぷり。明治創業のカステラの名店「坂本屋」

猫:こちらは、明治30年(1897年)の創業です。なんと、122年の歴史!

編集(以下、編):明治!? 1世紀以上の歴史ですね! カステラっていつから日本にあるお菓子なんですか?

猫:天正年間(1573~1592年)にポルトガル人によって長崎に伝えられた、いわゆる南蛮菓子のひとつですね。現在、ケーキに使われているスポンジ生地って、15世紀頃にスペインの前身である「カスティーリャ王国」で生まれたといわれていて、それが、ポルトガルから日本(長崎)へ伝わったそうです。

最初、ポルトガル人がスポンジ生地を食べているのを見て、日本人が「それは何か?」と問うたところ「カスティーリャ・ボーロ」と答えたといわれています。直訳すると「カスティーリャ王国のお菓子」のお菓子という意味ですが、2つの言葉に分かれてしまって、「カスティーリャ」はカステラに、「ボーロ」は丸いクッキーのようなお菓子にと、日本独自の進化を遂げるわけです。

編:お菓子に歴史ありですね。つまりカステラのルーツは、カスティーリャ王国で生まれた「スポンジ生地」だったということですよね?

猫:そうです。日本は鎖国していたので、その後クリームなどの製菓情報が伝わらず、生地の部分だけが、独自の進化を遂げるわけです。日本人は几帳面だから、気泡を整え、肌理の細かい生地にし、上面も平らな美しい焼き上がりの「カステラ」という、いわば究極のスポンジ生地を作り出したのです。

1/2ページ

最終更新:6/26(水) 6:31
食べログマガジン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事