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83歳のバーテンダー、カウンターに立ち60年以上 福井県内最高齢、現在もカクテル考案

6/26(水) 11:49配信

福井新聞ONLINE

 福井県敦賀市清水町1丁目のダイニングバー「敦賀コンパ」の創業者の水上実さん(83)は県内最高齢のバーテンダーだ。半世紀以上にわたりカウンターに立ち続け、現在もノンアルコールカクテルを自ら考案するなど、精力的に活動している。日本バーテンダー協会の中日本統括本部相談役や関西本部副会長を経験した腕利きバーテンダーは「まだまだ元気。頑張って現役を続けたい」と意気込んでいる。

 水上さんは1955年に敦賀で軽食屋を開き、20歳でバーテンダーとなった。1961年にバー「ニューコンパ」を始め、その6年後に現在と同じ「敦賀コンパ」に改称。場所を変えながら現在まで店を続けている。

 1975年にバーテンダーとしての技術を評価され、同協会の全国のベストバーテンダーに輝いたという実力の持ち主。同協会敦賀支部の立ち上げにも尽力し、長らく支部長を務めた。

 開業以来、北陸トンネルや敦賀原発、美浜原発の建設工事が続き、街は活気にあふれたという。「昭和の終わりごろがピークで、週末は今の敦賀まつり並みの人出でにぎわった」と振り返る。

 一方、材料の仕入れに苦労もあったという。開業後しばらくは、市内にカクテルに必要なグレープフルーツが普及しておらず、大阪でいくつも購入して風呂敷に包んで持ち帰ったこともあった。

 現在は店を長男・徹さん(56)に預けているが、水上さんはほぼ毎日カウンターに立って酒や料理を提供し、出前の配達もこなしている。仕事への意欲は衰えず、正確な動きで材料を混ぜ合わせ、慣れた手さばきでグラスを差し出す。

 数年前に熱中症対策に役立ててもらおうと、甘酒やレモンを使ったカクテル「霙(みぞれ)」を考案。霙は店で提供しているほか、希望者にレシピを配るなど、精力的に活動している。

 これからに向け、水上さんは「まず90歳まで働きたい。いつどうなるか分からないけれど」と笑顔を見せた。

福井新聞社

最終更新:6/26(水) 21:13
福井新聞ONLINE

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