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格ゲー大会の「持込コントローラー禁止」事件 eスポーツにどんな影響?

6/26(水) 19:40配信

マグミクス

レバーなしの専用コントローラーが使用禁止に

 2019年5月24日~5月26日にかけてアメリカで開催された大規模な格闘ゲーム大会、「ComboBreaker 2019」において、日本人プロゲーマーの梅原大吾さんが使用予定だったコントローラーについて「使用禁止」を言い渡されました。

【画像】格闘ゲームのレジェンド、そして注目のレバーレスコントローラー

 梅原大吾さんは、数々の格闘ゲーム大会で勝利を収め、「The Beast」というニックネームで国際的にも知られている強豪プレイヤーで、ニューズウィークが発表する「世界が尊敬する日本人100人」のひとりにも選ばれています。梅原さんが持ち込んだコントローラーが「禁止」とされた背景には、いったい何があったのでしょうか。

 通常、格闘ゲームのコントローラーといえば、ゲームセンターでよく見かける、レバーとボタンがついている形のもの(通称:アケコン)をイメージされる方が多いと思います。今回、「ComboBreaker 2019」で禁止とされたコントローラーは、「アケコン」のレバー部分をボタンに置き換えた格闘ゲーム専用コントローラーで、これに似た製品としてHit Box Arcade社製の「Hit BOX」が広く知られています。

 この種のコントローラーは、パソコンのキーボードをタイプするかのような感覚でプレイでき、レバーを用いるより効率的な入力が可能であるといわれています。大会側は、コントローラーの機能差によって勝敗に不公平が生じないよう配慮し、「使用禁止」の決断を下したものと考えられます。

純然たる「スポーツ」へ。浮かび上がる2つの問題

 結局、梅原さんはレバーのついているコントローラーで大会に出場したとのことですが、この出来事から、ふたつの興味深い問題が浮かび上がってきます。

 ひとつ目は、こうしたゲーム大会が「公平性」や「ルール」の徹底を加速させつつあることです。ビデオゲームを舞台とした競技=eスポーツが世界的に盛り上がり、競技大会の勝敗にいっそう注目が集まるなかで、eスポーツを文字通り「スポーツ」文化へと押し上げていこうという主催者・参加者の意識向上を感じ取ることができます。

 もうひとつは、ゲーム大会の「競技ルール」を、プレイヤーたちがどのように受け入れるか、という点です。スポーツの祭典であるオリンピックにおいては、過去、ノルディック複合や水泳などさまざまな競技でルールの変更が行われました。

 ルール変更はある国にとって有利にはたらきましたが、逆にメダルから遠ざかってしまう国もありました。一概にすべてを「ルール」のせいにするのはナンセンスですが、高みを目指す選手(プレイヤー)たちが主要な大会のレギュレーションに敏感になっていくことは間違いないでしょう。

 今後も、eスポーツにおける「ルール」についての議論は盛んになり、大会主催者やプレイヤー、そしてファン層をも巻き込んでいくことが予想されます。しかし、そのような議論はeスポーツ競技をルール面から洗練させていくという、前向きな可能性ととらえることもできるのではないでしょうか。

マグミクス編集部

最終更新:6/26(水) 21:34
マグミクス

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