ここから本文です

“主婦業”に定年はない。熟年離婚にもつながりかねない、定年後の夫の間違った考え方

6/26(水) 18:32配信

FNN.jpプライムオンライン

「人生100年時代」という言葉が一般化されつつある現代。「老後」は、もはや第二の人生のスタートとも言える。長く人生をともにしてきた夫婦にとっては、新しい日々の幕開けだ。

【画像】定年夫婦のトリセツ

定年を迎える夫は、余暇ができたことで、新しい趣味を謳歌できるかもしれない。激務の毎日から解放され、本当にやりたかったことを見つめ直すいい機会だ。……では、妻は?

「主婦業」には定年など存在しない。朝昼晩とご飯を作り、部屋の掃除をし、ごみ捨てをする。洗濯機をまわし、お風呂に湯を張り、布団を干す。主婦業とは、日々の営みのこと。そこに定年などあるわけがない。

そこで考えておきたいのが、定年後の夫婦関係について。これを一歩間違えれば、熟年離婚にもつながってしまう。『妻語を学ぶ』や『定年夫婦のトリセツ』など、人気エッセイの著者である黒川伊保子さんに話を聞いた。

専業主婦とは「一生、家庭内のすべてを担当する」という約束ではない

「定年」は人生の一区切り。そう考えている男性陣に対し、黒川さんは開口一番釘を刺す。

「一区切りなんかではなく、人生最大の正念場です。確かに、専業主婦の妻を持つ働く男性にとっては、定年がひとつの区切りになるのでしょう。『やるべきことから解放される』と思う人もいるかもしれない。でも、その考え方自体が問題です」(黒川伊保子さん、以下同)

定年を一区切りと考えてしまうのは、家庭内での仕事と会社での仕事を区別している証拠。しかし、働く女性や、そういった女性を妻に持つ男性の多くは、そうではないという。

「妻も夫も仕事を持っている家庭の場合、日々時間に追われながらも、家事と仕事をパズルのように組み合わせて奮闘しています。そのため、定年を『タスクがゼロになる地点』だなんて、夢にも思わないのです。先に定年を迎えた方が、家庭内のタスクをいくらか多めに引き受けてあげる。そういった家事の切り出しが上手に行えるので、ともにバリバリ働いてきた夫婦は、定年後もいい関係性が築けるでしょう」

一方で、「定年後問題」が起きてしまうのは、家の仕事と会社の仕事を別物だと思っている夫婦において。「外はぼく、中はきみ」という考え方が原因だ。

「家事は生きている以上、免れることができません。歯を磨き、お尻を拭くのと同じこと。専業主婦とは、外でバリバリ働きたい夫のために、『私は彼を支えたいし、外仕事への情熱はそれほどないし、子どもが可愛いし、夫は家事が下手だし』という妻が、外の仕事を捨てて、家事を一手に引き受けた“一時的状態”。一生、家庭内のすべてを担当するという約束をしたわけではない。定年退職を機に、夫も家に入るのであれば、妻の家事が軽減するのは当たり前のことです」

1/3ページ

最終更新:6/26(水) 18:44
FNN.jpプライムオンライン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事