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今までのやり方は通用しない。VAR、パススピードの加速化。なでしこが直面した世界の潮流

6/26(水) 17:04配信

GOAL

FIFA女子ワールドカップフランス2019の決勝トーナメントに臨んだなでしこジャパン(日本女子代表)は25日、ラウンド16でオランダ女子代表と対戦し1-2で敗れた。失点したものの追い付き、後半はオランダを押し込んだが、試合終了間際に痛恨のハンドでPKを献上。なぜこの時間帯に失点したのか。そもそもなぜ追加点を奪えなかったのか。なでしこが世界に突き付けられた新たな課題とは?【取材・文=馬見新拓郎】

PKを取られる確率は高まっている

3大会連続の決勝進出を目指したなでしこジャパンだったが、決勝の舞台は遠く、今大会で上位を占めるヨーロッパ勢との力の差を痛感させられた大会となった。

なでしこは警戒していたオランダのセットプレーから得点を許し、前半に追いつくものの、後半に好機を作っても追加点を奪えない。MF籾木結花(日テレ・ベレーザ)の投入によって、前がかりになっていたところを逆手に取り、オランダはPKから勝ち越し点を奪って、準々決勝に駒を進めた。

この日の1失点目に象徴されるように、なでしこが大会前から課題としていた、セットプレーからの失点は、大会中にも克服し切れなかった。練習は原則冒頭15分以降は非公開だったが、選手に聞くと攻守両面でセットプレーの練習を繰り返していたようだ。しかし、その成果は乏しかった。

決勝点となったPKは、DF熊谷紗希(オリンピック・リヨン)がシュートブロックをしようとした際に手に当たり、与えてしまったもの。

熊谷は「正直、あのタイミングで手はかわせなかった。でも、その前の守り方にやりようはあったかなと思う」と振り返る。「9番(ビビアーヌ・ミデマー)がフリーになっていたのは分かっていたし、あそこでシュートを打ってくることも分かってはいた。だから自分の立ち位置をもう少し修正できたかなと思う。もう少し自分の体の角度を変えることができていたら…」と反省した。

新たに適用されたルールやVARの導入など、判定の基準も変化している。同じ失敗を繰り返さないためにも、今後はいかにペナルティエリアに相手を近づけないか、そのためにはどんな守り方が必要かを突き詰めていくしかない。

なでしこはこれまで、「ゴール前では体を張ってでも止める」という粘り強い守備を売りにしてきたが、これはもう通用しない。体を張って止めればPKを取られる確率が高まっている今、違う守り方を模索しなければならない時が来ている。

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最終更新:6/27(木) 17:52
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