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西日本短大付・西村監督が保護者に伝えたい「子どもに合った高校選び」

6/26(水) 17:30配信

ベースボールキング

春の九州大会で65季ぶりの優勝を果たし、夏の福岡大会の優勝候補の一角に挙げられている西日本短大付。チームを率いる西村慎太郎監督にチームの様子と、高校で伸びる選手の特徴についてお話を伺いました。

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■65季ぶりの九州大会優勝
「九州大会で優勝するなら、この子たちだろうって。そう思っていたんですよ」。
西村監督が、自主練習をする選手たちを見ながら目を細めて言いました。1986年秋以来、65季ぶりの九州大会優勝を決めた西日本短大付。1992年夏にエース森尾和貴投手を擁して全国制覇し、全国的にも「西短(ニシタン)」の愛称で知られるようになった伝統校が、この春、久しぶりに大旗を手にしました。
「落ち着いていたましたね、この子たちは。(優勝した)春の県大会は苦しい1点差ゲームが多かったんです。九州大会に入る前、選手たちと『九州大会予選は苦しかったよなぁ? でも自信になったよな。強いチームを倒すにはワンチャンスをものにするしかないんだな』って話をし合ったんです。大会中、思うように打てず『1点を与えない野球』を目指したことが、結果的に『1点をもぎ取る野球』を生み出した。1点の重みが、攻撃と守り、両方で同じ重みに感じるようになったんですよ」と春の大会を振り返ります。

■足りないことを諦めない。弱点に向かっていく
背番号10ながら春に大活躍したエース江崎陸(3年)。福岡春日ボーイズに所属していた春日西中時代は特筆する活躍があったわけではなく、西村監督いわく「無名に近い投手」でした。たまたま試合を見た西村監督が「この子は投げ方がいいですね」と言ったことが本人の耳に入り西短入学を希望。ここまで2年間の寮生活で仲間からの叱咤激励と精神的成長、本人の努力でエース格へと急成長しました。

中学時代にU-15で活躍したキャプテンの近藤大樹(3年・遊撃手)と、二日市ボーイズ時代に九州選抜に選ばれた4番の神宮隆太(3年・捕手)以外は、有名選手はいなかったという現チーム。西村監督は勝ってきた要因をこう分析します。
「足が遅い、肩が強くない。だから塁に出たら、リードを大きくとって塁間で引き付けようとする。守備のときは一生懸命前に出てボールに入っていく。そんなふうに、足りないことをあきらめるんじゃなく、弱点や課題に向かっていった。そういう選手が多いのが今年のチームでした。考えて練習する選手が多かったのだと思います」。



■西村監督が考える、高校で伸びる子の特徴
どんな選手が高校で伸びるのでしょうか? 西村監督はこうきっぱりと言い切りました。
「『この学校に行ったら甲子園に行ける』と思うのではなく『俺がこのチームを甲子園に連れていく』。そう思っている選手から伸びていきます」。

また、西村監督は「チームカラー、学校との相性」も、入学前によく調べて欲しいと力説します。
「これだけ情報があふれている時代。勉強に力を入れている学校か、野球中心で強化している学校か。私立なのか、公立か。進学、就職の進路はどうか。保護者の方は、自分の子供に合った学校選びをして欲しいと思います。
正直言って、うちは『勉強が大好き』という選手が集まってくる高校とは言えません。でも、野球を通じた人間教育、人としての成熟度を上げていく指導は自信をもって行っています。野球で負けたとき、何も残らない選手は作りたくない。西短は、はたから見れば練習は楽ではないチームだと思いますが、能力がないからこそ上手くなる。時には私も選手と温泉に入って裸の付き合いをしながら、仲間意識を築いていくチームです」。

2004年、2010年。2度、夏の甲子園出場を果たしている西村監督。父親のような目で選手を見守りながら、厳しく、そして愛情深く選手を育て上げています。「強くはないが、負けない野球」。部員70人で夏9年ぶりの頂点を目指します。(取材・写真:樫本ゆき)

BASEBALL KING

最終更新:6/26(水) 18:27
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